全国的に晴天に恵まれた憲法記念日、各地で憲法集会やパレードなどが行われました。神戸・みなとのもり公園では「5.3兵庫憲法集会」が開催され、多数の人たちが公園を埋め尽くしました(コープ自然派兵庫も集会に賛同)。

 「5.3兵庫憲法集会」は、ゴスペルシンガー・新井深絵さんの迫力あるライブでオープン、メインゲストにジャーナリスト・金平茂紀さんを迎えました。

TBS「報道特集」でおなじみの金平茂紀さん。この後、京都の集会に向かいました。

 金平さんは1977年にTBSに入社して45年。最近では、森友問題に関する公文書改ざんを強いられたことで自死した赤木俊夫さんのおつれあい・赤木雅子さんの取材で何度も神戸を訪れています。「安倍元首相を守るために公文書を改ざんさせられたのに、すべてなかったことにされようとしている事実に怒りを禁じ得ない」と金平さん。また、安倍元首相はロシアのプーチン大統領と27回もトップ会談し、「どこまでもともに駆け抜けよう」と公式の場で語った人。こういう人が元首相だったことをもっと恥ずかしいと思わなくてはならない」と話します。

 1991年から4年間、金平さんはソ連(当時)に赴任、保守派クーデターを市民が阻止したシーンも取材しました。そんな国だったのになぜ「きょうだい国」を軍事力で攻めるのか、金平さんは信じられないと頭を抱えます。

 ロシアがウクライナ侵攻を開始した翌日の2月25日、金平さんは陸路でウクライナに入り、戦闘場面を目の当たりにしました。ミサイル攻撃が行われ、子どもたちも地下シェルターに避難。「戦争とは殺し合い」だと改めて思い知らされ、こういうことを決してしてはならないと強く訴えました。

 「日本国憲法は世界の最先端、数千万人の犠牲の上でつくられた貴重な礎。しかし、今朝の朝日新聞でも改憲賛成56%、反対37%で、改憲が上回っています。憲法をめぐる空気が変わっています。憲法の性質が変わると国のありようも変わります。そんなことを許していいのでしょうか」と金平さん。「勇ましさ」や「強さ」がもてはやされる今日、じっくり迷い考えること、そして、弱い人たちを助けようとすることが何より大切だと金平さんは話します。

 さらに、「選挙は平和を守り、生き方を守る1つの手段にすぎないが、今は弱者が力を合わさなければ木っ端みじんにされてしまいます。だからよりましな選択をしよう。そして、仲間内だけで話しているのでは力にはならない、隣人や職場の人など異質の人たちに働きかけ、語り合い、共同体の力を大切にしよう」と訴えました。

神戸市内パレードに参加するコープ自然派組合員・職員のみなさん。

Table Vol.465(2022年6月)より
一部修正