
ダンナ氏との数少ない共通の趣味の1つは美術館に行くことです。でも興味の対象が微妙に違うので、いつも一緒に行く訳ではありません。1人で出向いた企画展が「超ステキ♡」だった時「こんなにいい作品が並んでたよ~」と見せびらかしたいやら、見に行くことをお勧めしたいやらで、ついつい重い図録を買ってしまいます。家に帰り、図録を見せながら気に入った作品への暑苦しい愛を語った後は、あまり見ることもなく本棚の飾りになるんだけどね。
先日調べたいことがあって、そんな中の1冊を引っ張り出したら、しおりに使ったのか古いコープ自然派の納品書・請求明細書が1枚出てきました。古参の組合員さんなら多分懐かしいであろう、1行とばしにブルー地の紙に読み易い大きな明朝体で印刷された長細い伝票は02年10月04日の日付。うわぁ、お宝タイムカプセルやん。面白がりの私にとっては貴重なネタ、後からじっくり見なくてはと保管しておいたので、今日は今のコープ自然派との比較なぞして一緒に楽しみませんか?
まず目につくのは、商品名の欄。昔の伝票は至ってシンプルですが、今のは商品の名前の前に(自)(酒)(業)などの表記があります。それぞれの意味はオンライン限定商品であったり、オンライン自動注文分、酒、業者宅配商品と、今では当たり前に利用しているものですが、思い起こせば昔はお酒も生協によっては酒類免許の関係で取り扱いがなかった。そして自動注文の設定はもちろん、オンライン注文自体なくて、毎週配送時に渡せるようにマークシートの発注書にせっせと鉛筆で書き込んでいたよね。20年余で本当に便利になったものです!
次に気になるのは商品の違い。これは人によって利用状況が変わるから一概には言えないし、たった1回分のデータしかないから断言はできない。だからあくまでも個人の感想として…私の購入品は昔も今もほぼ同じ。そういえば最近食べてないな~ってのは「豆腐かまぼこ」ぐらい。練り製品の種類は格段に増えてるけど見逃してるのかな?大好きだったのに消えてしまった季節限定品は多々ありますが日常食材はあまり変わっていないのかも。そして当時はなかった「自然派Style」の商品がたくさんあるのも大きな違い。昔の伝票を見ると40品購入しているうちのPBは3品のみ。直近1か月の購入状況(約100品)のうち自然派Styleは16品もありました。正直言ってあまり好みじゃない商品もあるけど、PBが増えたのは仲間が増えた証拠、何だかうれしいよね。
さてさて一番興味あるのは価格の変化。20数年でどのくらい値上がりしたのか、していないのか??この続きはまた来月。
うのまきこ| UNO Makiko 料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。
Table Vol.516(2025年8月)