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わくわくキッチン「食器類のらくちん梱包法」うのまきこ

 先月書いた通り、リフォーム準備の最難関はキッチン内のものとリビングに置いた食器棚の中を全部同じタイミングで移動させるミッションでした。システムキッチンの設置が終わり次第、台所をガシガシ使用したい私としては、手早く復元できるような工夫が必須。今回は食器やキッチン小物類の簡単便利そして破損を防げる梱包法を書いてみます。
 
 断捨離系の本でお馴染みの戦略ですが、まずは家の中の食器を洗いざらい出して拡げて確認→必要と決めたものは、新しい置き場所(わが家の場合はリビングとキッチンに食器棚があるので2ヵ所)に振り分け→大きさ・形に分けて、重ねることができるものは重ねて置きます。ポイントは再収納前に一番手間がかかる「洗って拭いて乾燥させる」を省きたいので、作業はすべて清潔な場所で清潔な手で!そして、新聞紙やエアパッキンで直接包まない。

 具体的には、
①破損を防ぐために食器1枚1枚の間に半紙またはキッチンペーパーを挟む(私は毎日のように使うもの以外は食器の表面を保護するためにそのまま挟んで収納しています)。

②同じ大きさ形のものをラップでピッチリと包み込む。食器が割れるのはお互いが当たった時なので、ピチッと保定されて塊りになっていれば壊れません。塊りは大きくし過ぎると崩れやすいので、平皿や小鉢・飯椀なら5~6枚まで、丼鉢なら2~3枚が適量。

③遠方まで移動するなら、この上からエアパッキンなどを巻く(わが家は家の中での移動なので、繊細な器以外はラップ保定のみ)。

④段ボールに大きな新しいごみ袋を入れ込み(段ボールに直接入れたくない)、その中に「食器塊り」を入れていく。塊り同士がガタガタ当たらないように、できるだけタイトに詰めるのがコツ。動かなければ当たらない。間にはタッパーに詰めたキッチン小物やカトラリー、ポリ袋に入れたキッチンツール類や、買い置きのラップ・ペーパータオル・ポリ袋を入れて積みやすく工夫。この時、早く使いたい度が同じ位のものを同梱するのは大事!

⑤ワイングラスなど壊れやすいものは布巾やタオル、さらしで1客ずつ包み、1客ずつポリ袋に入れてからグラス同士が当たらないように箱詰め。箱の底や側面には、袋に入った状態の紙ナプキンや懐紙の束、開封前の乾物類(干ししいたけ、かつおぶしは超最適!)を敷き詰める。

⑥食器塊りの間に漆器塊りを重ねると破損防止効果アップ!箱が重くなり過ぎるのも防げて一石二鳥です。

 収納後のポリ袋やごみ袋は再利用可能なので、ゴミになるのはほぼラップのみ。袋に入れた布巾も洗わずすぐに使えます。3月は新生活準備の季節、よければぜひお試しあれ!

うのまきこ|UNO Makiko
料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

Table Vol.459(2022年3月)

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