数年来、我が家の課題になっていたリフォーム。今のマンションに入居してかれこれ27年。これまでも給湯器やビルトインコンロ、家具移動不要な場所の床・壁などはプチリフォームしたり、浴室や洗面所の壊れた蛇口はダンナが日曜大工で修理してくれたりと、だましだまし暮らしてきましたが、もう限界。猫も娘もいない今こそ!と去年の初夏、不精な我ら夫婦もやっと重い腰を上げました。

 まず業者探し➡2社で見積もり➡業者決定➡数度に渡る打ち合わせやショールーム巡り➡設備を決めてから細々したオプションをひとつひとつ選び、あちらこちらの壁紙や床の素材・色・デザインを選定➡工事日程の決定まで、結構忙しく動き回ること約半年。少しでも作業を楽にするために、暇さえあればギッシリ詰まった本棚や食器棚、家中に収納されたゴチャゴチャとした物の断捨離作業にもいそしむ毎日です。

 11月半ばに始まった暮らしながらの工事の期間は約3週間。ダンナは普通に会社に通い、私も立ち合い(家にいるだけ)しつつ在宅仕事をこなす日常生活を続けます。リフォーム会社の親切な担当者さんがきめ細かく考えてくださったプランに従い、工事の場所ごとに前日までに家具や物をそっくり移動させねばならないので家の中はまさにカオス。狭い我が家は段ボールの山で埋まり、引っ越しと文化祭の準備を同時に体験している風のしんどいけれども面白い非日常感。一番辛かったのはキッチンが使えない3日間。システムキッチンが撤去されガランとした台所は、綿を抜いてペチャンコになったぬいぐるみのような哀愁漂う光景で、相棒不在の喪失感が胸に迫ります(大げさ!)。この間の食事どうする問題は、いい機会なので少し前に防災グッズとして買い足した火鉢コンロの「ヒバリン」でパッククッキングをして災害訓練だ!と思いたち、どうせならばと電子レンジも電気ポットもエアコンも封印。照明PC&スマホの充電、冷蔵庫、お風呂はズルしましたが(ズルの範囲多過ぎだよね)、それ以外はインフラが使えない生活。①水とカセットボンベは予想以上に消費量が多い②紙皿・紙コップは強度を確認しておく必要がある(漏れたら最悪!)③割り箸・使い捨てスプーン・ビニール袋やペーパータオル、ウエットティッシュなども衛生的に過ごすには思った以上に大量に準備しないといけない…など学びがいろいろありました。これ以外にもリフォームで知ったこと気づいたことがあるので、それはまた別の機会に!

料理研究家 うの まきこ
日本の伝統食を考える会会員。食品メーカーでアイスクリームなどの新製品開発等に従事したのち、料理研究家古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

Table Vol.457(2022年2月)より
一部修正・加筆

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