房総半島にかねてから乗りたい列車があり（実は軽～い乗り鉄です）ちょっと前ですが念願の旅行を計画。千葉駅近くのホテルで夜集合の約束をしたので、早めに家を出て美術館に行こうと雑誌をめくると府中市美術館にて見たい企画展開催中。大雑把でズボラな私の旅支度はかなり雑で、細かなプランは電車に乗ってからが毎度のこと。その日も新幹線の席についてからスマホで美術館へのアクセス方法を検索。ところが何故か脳内で「府中」が「町田」に大変身。町田市の美術館へは東京駅まで行かずに新横浜下車。ならば前々から行きたかった横浜のカレー屋さんでランチだ～♪盛り付けが個性的で超美しい風味絶佳スパイスカレーに満腹満足。さて再び電車に乗り、最寄りの駅から目的地への地図を見ようと美術館のホームページを開くと…あれ？思ってる企画展をやってないし、そもそも雑誌で見た所とは違うっぽい⁉今から府中は遠そう（関東の土地勘ほぼない）、ここは版画専門の美術館らしい（版画大好き）と行ってみたら、大正解！「自然という書物」という名の企画展はズバリ私の好みのどまんなか♡15～19世紀の動植物を中心にした博物誌の挿絵画は、細密でアートとしても素晴らしく、部分拡大図などは幾何学模様のように美しい。空想の生き物や当時の世界観を表す絵もとても面白くて、結局閉館までうっとり長居し図録も買っちゃう良き半日でした。
こんな感じで、勘違いや思い込み・迷子などで想定外の場所に出くわしたり、不測の事態で予定通りの旅ができなくなった時、「どんな面白いモノやコトに出会えるんだろう？」とウキウキが止まらない。もちろん仕事がらみの時や人との待ち合わせには遅れないように念入りに調べて行動しますが、自分ひとりの自由な時間はフラフラゆらゆら彷徨を楽しむのが好き。そうやって見つけたお気に入りの場所が色々あるから迷子はやめらない。
コープ自然派の商品でも、誤発注で出会ったお気に入りがいくつかあります。最新バージョンは「きざみ九条ねぎ」。暑い季節は冷や奴やお素麵に出番が多くて冷蔵庫に欠かせない青ネギだけど、１束買うと夫婦2人では使い切るのに時間がかかり、刻んで冷凍せざるを得ない。でも解凍したネギの食感が好きじゃないし…ってずっと思ってたら、まさかのきざみねぎが届きまして。ネギぐらい家で切れよと言わないで～！使ってみたらこれ本当に便利なの。おかげで冷蔵庫でネギしなしな問題から解放された我が家です。誤発注バンザイ‼
うのまきこ| UNO Makiko 料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。
Table Vol.494(2023年10月)
