○○歳からは丁寧な暮らし…とかよく言われますよね。実はあれがちょっぴり苦手。元来ガサツでものぐさ、しかも若干アマノジャクな性分ゆえ、ほっといて!!と反発したくなるのです。そもそも今日も無事に生きている、それだけで充分丁寧に暮らしている証拠。心臓は几帳面に鼓動し、胃腸は消化吸収および排泄準備活動に励み、脳なんて休む間なく体内各所に指令を飛ばし続けているのです。日々多少の誤作動や不具合は起こるけど…、歳を重ねるとそれが多少ですまない時もあるけど…、ズボラな私の性格にかかわらず、体は巨大な化学工場みたいに綿密な仕事をおおむね勤勉にこなしてくれてる。これぞ丁寧な暮らしそのもの!パリっと糊がけした純白のYシャツに美しくアイロンがけできなくても、お手入れをサボったかかとがガサガサしていても、家計簿をつけられなくても、私(の体)はきちんと丁寧に生きている、素晴らしい。

 だからね、今日は新提案!毎日の安寧テイネイよりも、さらにきめ細やかなことができた時…、部屋の隅まできちんと掃除機をかけたり、家中の鏡をピカピカに拭き上げたり、土付きラッキョウを漬け込んだりしたら、「Oh,テイネアー!」と自分を褒める。万が一そのようなテイネイなことを1日に3つもやっちゃったら「I amテイネエスト!!」(←英語、合ってる!?)と両手を突き上げ胸を張り空を見上げながら(小声で)叫ぶ、ガッツポーズでもOK。こいつはアホか?ほんとにそんなことするのか?とお思いでしょ?やってみて!部屋の中、誰も見てへん、恥ずかしくない。褒め言葉が耳に入ると(自画自賛であっても)な~んか心地よくて達成感が増すのです。

 テイネアー項目は人それぞれ。掃除系が不得意な私は、テレビの裏の拭き掃除しただけでも大褒めポイントだけど、そんなの普通にやってるよって人もいるでしょう。逆にキッチン周りのよしなし事は苦ではなく、梅の香りに包まれながらの梅仕事や、鍋をピカピカに磨く作業なんてむしろ好きなので、私的にはカウントなし。みんな自分の気が進まない家事や仕事を「テイネアー」に分類して、その中でも超絶やりたくないコトは1つやっつけるだけで「テイネエスト」クリアにして、日々自画自賛暮らししませんか?

 今日、2部屋分のカーテンを洗濯した私はすでにテイネエスト。これ書き上げてカーテンをフックにかけてから、ガッツポーズやりますよ~♪

料理研究家 うの まきこ
日本の伝統食を考える会会員。食品メーカーでアイスクリームなどの新製品開発等に従事したのち、料理研究家古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

Table Vol.442(2021年6月)より
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