
ペラリと出て来た2002年のコープ自然派の納品書・請求明細書を見て思ったことの後編、今回は価格についてです。
まずその前に、物価がガンガン上がっていってる感が強い昨今、実際のところはどうなんだ?と「食料の消費者物価指数」のグラフをチェック。シロウト目線でざっくり見ると1990年以降ほぼ横ばいだったグラフが2014年頃から徐々に上昇。そして2021年後半頃を境に右肩上がりの線は角度が急になっています。うん私たち生活者の実感は間違ってない。食料品の価格は20年前に比べたら大雑把に言って1.5倍位になってるように感じてます。理由は円安や農産物の不作などによる原材料費の高騰、エネルギーコストの上昇➡生産・物流コストの増大等々複合的でやむを得ない。また物価が上がること自体がダメなのではなく、物価に伴って可処分所得(給与の手取額とか)が上がれば「経済の成長」とも言えるんだろうけど、現状そうじゃないって問題はまた別の話…。
ま、今日は23年前のコープ自然派の商品価格を今と比べてみましょうか。参考までに大手スーパーで見て来たPB又は一般的な商品の最近の価格も(参)で付記します。※規格が多少違う場合あり
①よつ葉ノンホモ牛乳1L 215円➡338円
②よつ葉パス牛乳1L 209円➡328円(参)298円
③PHF白卵10個198円➡360円(参)268円
④あげ(太子屋)138円➡215円(参)178円
⑤カップ納豆40g×3個 115円➡148円(参)146円
⑥自然派Styleトマトケチャップ300g 325円➡280円(参)208円
⑦天然醸造醤油うす口900ml 390円➡720ml 595円
⑧もやし200g 78円➡200g 2袋120円(参)200g 48円
⑨空心菜200g 168円➡178円(参)198円
⑩国産いりこ500g 802円➡120g 398円(参)75g 350円
⑪手造りいも作角こんにゃく230g 88円➡128円(参)128円(200g)
⑫神山鶏ムネ肉240g 198円➡210g 290円
どうでしょうか?ほぼ思った通りの値上がり?でも値下がりしてる商品もあってビックリ!たった1枚の過去伝票での比較だから一概にはいえないし、個人的にはこのリスト以外にも値上げを目立たせないように量目を減らすいわゆるステルス値上げに気づかす購入して(おそらく商品案内には記載されていたのを見逃した)ショックを受けた商品もいくつかある。だけど昔はスーパーよりかなり割高感があったコープ自然派の商品が、今や品質や安心感を考慮すれば同等だったり、むしろ割り安だなぁと感じたのは私だけ?これは多分に生産者さんや生協・連合会の役職員皆さん、協力企業・団体のおかげ。そしてポスティの配送手数料も大きくは変わっていないんだよね、本当にありがたい!
テナワケデ、面白いからこれから時々納品書を本にはさもうと思います(笑)。
うのまきこ| UNO Makiko 料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。
Table Vol.517(2025年9月)