2025年2月14日〜15日、徳島市に生協ネットワーク21の役職員が集まり定例会を開催。自然派Style商品や生協の連携について考え、翌日は同県小松島市で開催されたオーガニック・エコフェスタに参加しました。
生協ネットワーク21とは?
⽣協ネットワーク21(以下NET21)は、1996年に理念や価値観の近い生協が情報共有と交流を⽬的に集まったことから始まりました。現在はコープ自然派を含む9⽣協・2事業連合が加盟しています。事業や運動の課題を共有し、遺伝⼦組み換え⾷品反対、有機農業推進、脱原発を共通の課題として、ともに持続可能な社会を⽬指しています。
小さな力から大きな力に!
NET21では、自然派Style商品を共用することで国産オーガニックを拡げようとしています。国産オーガニック加工品をつくるには、生産技術に加えて施設や設備、生産工程などのすべてで有機の基準をクリアする必要があり、また購入しやすい価格のためには一定のロット(製造量)が必要です。一つひとつの生協は小さくても、同じ想いでつながることで自然派Style国産オーガニックシリーズが拡がります。

拡がれ自然派Style国産オーガニック
国産オーガニックの商品開発について学ぼうと、日本のオーガニック業界を牽引する光食品社長の島田さんに話を聞きました。

光食品は1964年に食品添加物不使用のソースを発売して以来、オーガニックを追求し続けています。そして、生産者からの「助けて」の声をきっかけに、いくつもの商品を開発してきました。
「自然派Style有機アップルキャロット」は、大型台風のために熟す前に落ちてしまった糖度の低いりんごを使うためにつくられました。ちょうど規格外の国産有機にんじんを引き取ってほしいという要望もあり、その2つを合わせたジュースをつくったところ、にんじんの甘みとりんごの酸味がベストマッチ!ジュースはすぐに完売し、その後は海外産有機りんごと国産有機にんじんを使って製造しています。

島田さんは「生産者が困ったとき、その原材料を使った商品開発によって助けとなることが生きがいです。そういう商品開発は楽しいですし、農家と消費者に喜んでいただけます」と話します。
連携して社会の課題に挑戦しよう
後半はグループワーク。活動内容の伝え方や、参加する人を拡げるためのアイデアを出し合いました。課題も悩みも共有できる仲間との話は尽きません。そして自然派Style商品を一緒に試食し、「おいしい!」「この価格なら買いやすい」「ぜひうちの生協でも取り扱いたい」など、あちこちで前向きな意見が聞かれました。

オーガニック・エコフェスタ2025
翌日は小松島市で開催された第14回オーガニック・エコフェスタに参加しました。この催しの中心となるのは「身体に美味しい農産物コンテスト」。糖度・抗酸化力・ビタミンC・硝酸イオンなどのカテゴリーで栄養価を競います。「野菜の栄養価は、その野菜が健康に育っていることを示し、食べる人の健康にも役立ちます」という解説や、受賞農家からは栽培のコツが話されます。今年は新規就農者の受賞が多く、栄養価の高い農産物が続々と登場し有機栽培技術の進化が感じられました。
高校生がグランプリを受賞
並みいるプロを抑えて総合グランプリを受賞したのは、白菜を出品した青森県立柏木農業高等学校。学校で学んだことを素直に実践して見事受賞につながりました。そして「コープ自然派賞」を受賞したのはほうれん草部門で優秀賞を受賞した富岡農園(山梨県北斗市)です。抗酸化力が平均値の4倍以上あり、硝酸イオンは1/3。「食べれば食べるほど健康になる野菜です」と講評がありました。富岡さんの野菜はポスティに登場予定ですのでお楽しみに!

Table Vol.512(2025年4月)