「しむら」・国田由佳利さん。長年ヘナ染めされたハリとコシ、ツヤのある健康的な美髪が印象的。

2018年4月24日(火)、コープ自然派京都(ビジョン食と環境主催) は天然のカラーリング剤・ヘナ染めの学習会を開催。「シムカラーEX」の「しむら」・国田由佳利さんを迎えて、カラーリングのコツなどを学びました。

最高品質のヘナを厳選

 ヘナはミソハギ科の植物で、インドでは古くからマニキュアやヘナタトゥーなどに使用されてきました。ヘナにはタンパク質と結合する性質があり、オレンジ色の染色とトリートメント能力をもつローソニアという成分が髪に付着して効果を発揮。髪の表面をコーティングしてキューティクルを整えるため髪の水分が蒸発しにくくなり、髪にハリやコシを与えます。

 ヘナの原産地はアフリカやアジアなど広域ですが、「シムカラーEX」ではヘナの名産地インド・ソジャット産のエコサート認定(国際的なオーガニック認証制度)されたものを使用。また、ローソニアは葉に多く含まれるため、茎や花などが混じったものや鮮度が悪いものは染まりにくく、トリートメント効果が薄れます。「シムカラーEX」はローソニア含有率2.6%(一般的に1.7%前後で良質とされています)、高品質なヘナの葉のみを数回ふるいにかけて不純物を取り除くため、たとえば砂の含有量は100g中0.8g(インドの工業規格では100g中5gまでが許容範囲)と純度の高いパウダーです。

 「しむら」では高品質を保つために定期的に現地に赴き、ヘナの収穫作業から選定までチェックし、現地とのコミュニケーションを大切にしているとのこと。また、粉末状のヘナは目視で品質を見極めるのが難しく、購入の際は各メーカーで公表されている現地工場の様子やデータをHPなどで確認し、あまり安価なものは葉の品質が悪い、または不純物など多く含むことがあるので、選ぶ時の基準として適正価格(100g当たり1500円前後)かどうかも目安になります。

無農薬栽培の天然ハーブ配合

 「シムカラーEX」にはヘナをベースに無農薬・自然農法栽培ハーブが独自の配合でブレンドされ、地肌や髪を健やかにします。また、オレンジ色に染まるヘナに藍色の色素をもつインディゴを配合することで茶色や黒色に近い色になります。インディゴは藍染めやジーンズなどに使用される染料で、「シムカラーEX」ではナンバンアイ葉を使用。「シムカラーEX」の 色の種類は、ヘナと7種類のハーブ配合の「オレンジ」、明るい茶色に染まる「ブラウン(インディゴ約 50%配合)」、新商品の「ダークブラウン(インディ ゴ約67%配合)」、「ソフトブラック(インディゴ約85%配合)」。「オレンジ」はヘナのトリートメント効果が高く、黒髪が明るく色づくため、白髪のない人にもハーブパックとしておすすめです。

 「シムカラーEX」染め方のコツについても聞きました。 ペーストをつくる際、ヘナとインディゴは湯の温度が高いと発色しやすく、熱すぎるとハーブの効力が落ちるため、湯の温度は約60℃に設定。湯を先に入れ、その後にヘナを振り入れるとダマになりにくく、シェイカーを使うと簡単に混ざりま す。塗布後は乾燥に気をつけ(インディゴは乾燥すると発色 が止まりやすい)、約30〜40分(2時間を過ぎると発色効果はほとんど変わりません)置き、湯で洗い流して自然乾燥。また、白髪が多い、髪が傷んでいるという人には、インディゴ入りの「ソフトブラック」使用前に「オレンジ」を使用する二度染めがおすすめとのこと。二度染めは、初めに「オレンジ」で染めることでインディゴがより発色しやすくなり、トリートメント効果も高くなります。

 「長年ヘナカラーをされている人は髪にハリ・コシ・ツヤがあり、見ればわかります。頭皮は経皮吸収率が高い部位、合成化学染料入りヘアカラーを毎月使い続けたときの影響を考えて、ぜひ、ヘナ染めにチャレンジしてください」と国田さん。古くから愛されてきた天然の染料で、健康的にヘアカラーを楽しみましょう。

Table Vol.369(2018年6月)