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生産者訪問・商品学習会

備えて安心!エコワン防災グッズ

最大震度6弱を記録した大阪府北部地震、200名以上の犠牲者を出した西日本豪雨、特に近畿地方を中心に大きな被害を出した台風21号、そして、最大震度7の北海道胆振東部地震と大きな自然災害が相次いでいます。8月28日(火)、コープ自然派兵庫は「エコワン」・西浦智介さんを迎えて防災学習会を開催しました。

「エコワン」・西浦智介さん。女性用の防災セットや手回し充電ライト「NEWポケラジ6Ⅱ」、火を使わずに食材を加熱できる「エコワンヒートパック」なども紹介。

判断力が試される震度7

 2008年創業「エコワン」(神奈川県)は、「健康貢献」「生活改善」「環境保全」をテーマに商品の企画・開発・製造・販売を行う会社です。コープ自然派では防災グッズをはじめ、寝具用品や高機能くつ下、家電などが別チラシで紹介されています。

 首都直下地震と南海トラフ巨大地震が30年以内に起きる確率は70%と言われ、高速道路や電力網、通信網、港湾、河川管理などの人工物に囲まれた大都市は大自然とは違う危険性をはらんでいます。また、東京都、大阪府の救急車の保有数は300〜350台、阪神淡路大震災で生き埋めや閉じ込めから救助隊に救出された人はわずか1.7%とほとんどが自力や家族、友人、隣人からの助けによるものでした。

 書籍「震度7の生存確率」(幻冬舎)をもとに、災害発生時に焦点を合わせた対処法をクイズ形式で学びました。1問目「雑居ビル(1960年代前半建築)の地下にいる時、震度7の地震が発生。あなたはどう行動しますか?」の質問に3択で解答。答1「テーブルの下に隠れる」は生存確率10%、答2「階段近くの柱の側で頭を抱えてしゃがみ込む」は30%、答3「地上に出るため階段を駆け上がる」は10%。まず、旧耐震基準(1981年5月31日まで、震度5強まで)の建物は倒壊の可能性が高く生存確率が低くなり、学校で教わった「地震の時には机の下にもぐり込む」ようなことをしていては机ごと飛ばされてしまいます。出口や階段は人が殺到して危険なため強度が高い柱の近くや三角形の
空間にいったん避難し、発災の瞬間の基本姿勢「ゴブリン・ポーズ」で身を守るのがおすすめです。ゴブリン・ポーズとは片膝をついてしゃがみ、後頭部に両手の拳を乗せ、頭を両腕で挟み、アゴを引くポーズです。この体制は転倒しにくく、瞬時に立ち上がって移動が可能で、生命の危険に直結する後頭部を守れるとのこと(ゴブリンとは英語で鬼の意味)。その他、クイズでは電車・車での移動中、自宅やホテルなどでの入浴時、睡眠時などさまざまな場面で危険を察知して回避する能力が問われました。

災害時でも食にこだわる

 災害発生後、経験者が最も困ったことはトイレでした。災害用トイレ「エコレット」は抗菌・消臭性に優れ、すばやく固めて可燃ゴミとして捨てることができる凝固剤のセットで、厚生労働省でも防災トイレの準備を推奨しています。また、避難生活ではプライバシーの確保も深刻な悩み。組み立て不要の「ワンタッチテント」は大人2人が横になれる広さがありながらコンパクト(直径77㎝)に収納できます。

非常時でも食の安全とおいしさにこだわった「エコワン防災食セット」。

 東京都、大阪府で用意されている食料備蓄は2日分のみ、政府は大規模災害発生時に1週間分の家庭での備蓄を推奨しています。「エコワン防災食セット」はごはん類とおかず(保存料・着色料・遺伝子組み換え食品・うま味調味料不使用)3日分を1箱にセット。ごはんは有機JAS認定の国産米を使用した特殊な高強度パッケージで、6種類のおかずは国産具材(野菜は生原料)を天然だしでじっくり煮込んだ本格製法です。「防災食と気づかないようなおいしさ、普段の食事でも食べたいくらい」と参加者から大好評。政府が推奨する非常食を定期的に消費し食べた分だけ補充する備蓄法「ローリングストック」に最適です。

 災害時に生き残るためには知識と備えが必要で、日頃から身近な人たちとのコミュニケーションを大切にすることを再確認しました。

赤ちゃん連れの参加が多く、子ども用ミルクなどベビー用防災グッズのリクエストが多数寄せられました。

Table Vol.377(2018年10月)

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