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連載

わくわくキッチン「日常がおいし過ぎる罪〜後編〜」うのまきこ

イラスト/ 友野可奈子

 …前編からの続きです…

 さてお次は昨日ドライブ中に見つけたワイナリーへ。ハンドルキーパーのダンナには申し訳ないが、家飲み用を買う気満々で試飲コーナーへ。あれこれ試させてもらった結果、毎月届くコープ自然派のサブスクビオワインの方が断然好みの味だわと購入断念。だがしかし、ただで飲み逃げはあかんから何か土産物でもと探すと、いつもコープ自然派で買う乾麺の出雲そば発見。「これなら間違いなく美味しいから、ヘンな菓子よりも職場のみんなにいいお土産になるわ」とまとめ買いするダンナ。確かにそうやけど…「出雲」ってドーンと書いてるしいいと思うけど…ここまで来て普段の愛用品を買って帰るの何だかなー。

 気を取り直して次は松江城へ。国宝指定の立派な天守は見どころ満載。印象的だったのは階下の倉庫に塩を備蓄する場所があり、一定量の塩を必ず備えるように帳簿をつけて危機管理を徹底していたそうです。先日あろうことか塩を切らして慌てて買いに走った私は災害用ストックに塩も加えねばと心に刻んだのでした。

 今宵の宿は米子駅前。繁華街だから夕食のお店は選びたい放題だろうと事前情報なく地元の素材や料理や地酒をいただける所を探してブラブラ散歩。よさげ!と突入したお店2軒は満席で入れず、美味しそうな店センサーが弱々しく反応した居酒屋さんへ。いい感じの品揃えの地酒&食べてみたかったスルメ麴漬けがあってラッキー。そしてここでも懲りずに「野焼き」をオーダーしましたが、私たちの認識は「デンプン多めで味付け甘めの味気ない大きなチクワ」ということで一致したのでありました。

 翌朝は一路安来へ。田んぼを抜けて現れた立派な建物に向かうと、そこは安来節演芸館。どじょうすくい踊り体験も捨てがたいが今日の目当てはお隣の足立美術館。隅々まで手入れが行き届いた庭園の美しさは写真や映像で観る数倍の迫力。朝一番でも観光バスから大量の人が詰めかけてゆっくり見学できないのは残念だけど、日本画の展示室は案外混雑しておらず、横山大観や竹内栖鳳の名画を心ゆくまで鑑賞できるのは最高です。その後も灯台や神社や漁港に寄って旅は終了。

 帰宅早々、コープ自然派のチラシに「あご野焼」を見つけちゃった!性懲りもなく注文したら、旅先で食べたのとは別物。少し甘めだけどちゃんとお魚の味がする美味しいでっかいチクワでした♪そんなこんなで、つくづく思ったのは私たちの日常はコープ自然派のせい(おかげ?)で美味し過ぎなんじゃな~い⁉

うのまきこ| UNO Makiko
料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

Table Vol.504(2024年8月)

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