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くらしと社会

関西組合員 活動フォーラム

2024年3月15日、コープ自然派おおさか主催で関西活動フォーラムが行われました。第一部では各生協から1年間の活動報告が行われ、第二部は「福祉」をテーマに、ぽっぽのパンでおなじみのピースクラブ・大橋茂さんに話を聞きました。

参加者のみなさん。当日は大橋さんの誕生日が近く、歌を贈りました

共感して高めあう活動の連鎖

 活動フォーラムは「食育フォーラム」から改名し、13回目の開催です。関西の4つの生協、兵庫・おおさか・京都・奈良の活動組合員や役職員など総勢50名ほどが集まりました。各生協の報告では、それぞれの生協の理念と活動ビジョンに沿って多岐にわたる活動が繰り広げられていることが報告されました。毎年、参加者は他生協の活動に共感し、次年度の取り組みの参考にするなど、活発な活動の連鎖が生まれています。地域課題も生協の抱える課題もさまざまですが、めざす方向は同じ。2023年度のビジョン達成に向けて開催されたイベントは4生協で約400回。深く広く、地域でコープ自然派の価値を高めることにつながりました。

組合員が「ともに」つくる福祉事業 

 続いて、社会福祉法人「コープ自然派ともに」の事務局長を務める衣笠豊さんに、24年秋にスタートする障害者福祉の就労支援事業について聞きました。コープ自然派だからこそできる有機農業を軸にした農福連携=社会的農業をすすめて、組合員のチカラで誰もが生きがいを持てるコミュニティを各地に拡げることをめざしています。

ピースクラブの目指すものとは?

 後半は、ピースクラブの大橋さんに「ピースクラブとコープ自然派の歴史」をテーマに話を聞きました。
 「人と人とのつながりがあって今があると思っています」という言葉から大橋さんの話ははじまりました。いろいろな出会いがあり、その人たちの存在すべてが尊いのです、と。
 社会福祉法人ピースクラブは、居宅介護やケアホーム、生活介護、就労支援など、「障がい者」が当たり前に地域で暮らし、仕事をして、余暇を楽しむ場として運営し、障がい者と真に向き合う人をつくっていく本当の福祉を目指しています。「いろいろな障がい者が自由にのびのびできる場所でありたいし、さまざまな選択ができる社会でありたいですね」と大橋さんは話します。
 1970年代、障がい児は公立保育園に入れず、私立に集中していました。小学生になっても放課後に障がい児が安心して過ごせる場はありません。そんな時代に大橋さんは学童保育をスタート。
 「この子たちは、この先いったいどうやって生きていくんだろう」と真剣に考えたという大橋さん。パン屋と巡り合い、これならこの子たちの仕事にできるのではないかと天然酵母でパンを焼き始めました。

ピースクラブ・大橋茂さん。新潟水俣病事件を知り、何かしなければと新潟大学へ進学。卒業後、大阪で障がい者運動に取り組み、ピースクラブでおいしくて安心なパンを焼いています。

生協と友情の証が山本まさみちくん

 ピースクラブのパン職人でミュージシャンでもある「まさみちくん」とは学童保育からのお付き合いです。学童保育ではコープ自然派の前身「生協コープ生活ネット」の商品を利用し、まさみちくんは配送車に乗せてもらうことも。今では立派に仕事をこなすまさみちくんですが、子どものころは走り回ってばかりいて、働けるようになるとは思わなかったそう。「長いこと付き合っていれば、変わるもんや」と子どものころから40年近く一緒に過ごしてきた大橋さんは優しい笑顔で語ります。経験豊富な大橋さんの話を聞きたくて、ピースクラブに遊びにくる人は絶えません。

障がい者と生きていくことがテーマ

 大橋さんは「障がい者に優しい人は仕事ができないといわれますけど、選ばれたのか、行き場がないのか、選びに選ばれて残った人間がピースクラブに存在します」と話します。一緒に生きてきて、お互いに認めあう仲間たち。障がい者と健常者がともに過ごし、笑いあえる空間。ピースクラブだから働ける人がいます。「全体的にゆったりしたペースでうまくいく社会がピースクラブ」と語る大橋さん、誰もが生きやすくなるヒントがそこにあります。

パンを焼けば焼くほど元気になる大橋さんと仲間たちは日々丁寧にパンづくりをしています。

Table Vol.502(2024年6月)

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