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くらしと社会

【暮らしの予防医学②】花粉症と食養生 牧香奈子

「0歳からの予防医学と食育makana®」代表・予防医学講師・看護師・牧香奈子さん(コープ自然派奈良組合員)。

 体には体内に侵入してきた細菌・ウイルス・食物・ダニ・花粉などを異物と認識して攻撃、排除する仕組みがあり、これを「免疫」と呼びます。また、アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」または「抗原」といいます。アレルギーとは、本来、無害な抗原に対する免疫反応によって引き起こされる疾患です。アレルギー症状は「免疫の過剰反応」とも考えられ、原因のひとつに粘膜バリアの低下も挙げられます。

東洋医学の観点から解説

 近年、食の欧米化が進み、肉・卵・牛乳・小麦・油などを多用する食事が増えました。日本人は消化管が弱く、動物性たんぱく・高脂肪の食事を分解する消化酵素の分泌量が欧米人に比べて少ないため、大きな食物の分子や有害物質が小腸から吸収され、全身の血流に乗って運ばれやすくなります。小腸の粘膜面積はテニスコート1.5面分ともいわれ、粘膜に炎症やただれている場所があると、そういったアレルゲンが大量に侵入し、血液が酸性にも傾きやすくなり、「瘀血(おけつ)」という血の汚れ、血の滞りに繋がると考えられています。

粘膜バリアを強くする方法

 小麦製品のグルテンや乳製品のカゼインを控えることで、腸管粘膜の症状の改善につながると海外では推奨されています。グルテンフリーの「コウノトリお米めん」「日本のお米で作ったミックス粉シリーズ」「米ベーカリー食パン」などで小麦を代替。くしゃみや鼻水などの症状には、抗ヒスタミン効果のある梅、柑橘類、キウイ、緑茶など。腸管を含む粘膜免疫には、みそ、醤油、漬け物などの発酵食品に含まれる植物性乳酸菌や、オメガ3系脂肪酸の「有機アマニ油」、DHA・EPAを豊富に含む魚(イワシ・サバなどの青魚、マグロなど)がおススメです。

 細胞は毎日1〜2%(約1兆個)入れかわりますが、血液の入れかわりは約2〜3カ月かかるので、期間を集中して食事改善を行うと結果が出やすくなります。

 私が師事するいんやん倶楽部・梅㟢和子先生、畑薬膳アカデミー代表・竹村享子先生の陰陽調和の重ね煮は、陰性・陽性の食材をバランスよく中庸に近づける時短な食養調理法です。野菜の皮はむかずに一物全体でいただくことでビタミン・ミネラルなどの微量栄養素や抗酸化物質を効果的に摂取でき、血液の浄化に繋がると考えられています。

 食物アレルギーやアトピー性皮膚炎は、花粉症のアレルギー症状と対処法が異なります。必ず専門医の先生に相談してください。

「0歳からの予防医学と食育makana®」代表・予防医学講師・看護師・牧香奈子さん(コープ自然派奈良組合員)。「基礎から学ぶアレルギー講座」Zoomオンライン講座はアレルギーのメカニズム、体質改善のための西洋医学・東洋医学・食養生について学べ、豊富な資料と丁寧な質疑応答による充実した内容です。

Table Vol.437(2021年4月)より
一部修正

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