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くらしと社会

暮らしの中に中医学を

2023年10月18日、コープ自然派しこく(徳島たべるくらす委員会)は、中国医学協会会長で中医師の今中健二さんをお招きし、中医学を暮らしに取り入れ、笑顔で過ごせるヒントを聞きました。

主催のコープ自然派しこく・徳島センターの理事とエリアコーディネイターの皆さん

現代医学にもう一つの選択肢を

 中医学は、その人が持つ自然治癒力を高めることで治療に導く伝統医学です。人の体は臓器、組織、器官などが密接な関係をもって相互に影響し合い、取り巻く環境も大きく影響すると考えます。漢方薬、鍼灸、あんま、薬膳料理、アロマ、音楽療法などの治療方法があります。

 今中先生は母親をがんで亡くしたことをきっかけに医療に関心をもち、中国江西省の赣南医学院に留学。現在は西洋医学との垣根を越え、中医学と現代医学の知恵を合わせた教育指導や、中医学普及の活動を行っています。

今中健二先生 中国医学協会会長。神戸市の整体療法院で施術を行う

中医学で考える季節と体

 季節によって出る様々な症状は、体が役割を果たしている証拠。体内のエネルギーを分散しています。

 春は穏やかな気候で寒暖差があり、外気に触れる顔は寒く、皮膚や細胞は冷え固まったまま。呼吸で副鼻腔周辺は温かく、鼻水が出ます。鼻に出口が見つかれば鼻水に。鼻の中に糖質が多い人は鼻づまりに。出口が鼻でない場合、ニキビや赤ら顔等で皮膚表面に出ます。さらに季節がすすむと、皮膚の柔らかい部分が汗ばみ、アトピーが出始めます。汗をしっかりかき、老廃物を出すことで解決することも。

 夏は梅雨からはじまり、とにかく暑い!夏らしく汗をかくことで体のすべてがきれいになり、アンチエイジングにぴったり。秋は日中汗ばみ、朝晩は冷えて手足の末端がむくみやすくなり、こむら返りやホットフラッシュが発生することも。さらに冷えると肩こりや頭痛、重度になると血流が渋滞し帯状疱疹に。

 冬は日が暮れるのがうんと早く活動時間が短め。とても寒く、体は縮こまって冷え固まりますが、内臓に血が留まっているので元気いっぱい!冬は血が流れにくいので手術の回復にぴったりの季節です。治療時期にもふさわしい季節があり、内臓に血が必要な子宮筋腫は冬、末端まで温めたいリウマチは全身が暑い夏がベスト。また、冬にインナーマッスルを鍛えるとエネルギーを効率的に消費できます。内臓脂肪燃焼には手足が冷えた状態が良く、腹筋でお腹の中をマッサージし、顔が熱くなるまで続けたら全身にたまった古い内臓脂肪が尿として排出されます。もれなくお腹の肉も一緒に落ちます!

不調が出たら食べものを見直す

 春は冬に閉じ込められたエネルギーが圧力鍋のように吹きこぼれます。症状としてエネルギーが溢れたら、食べない日をつくることがおすすめ。菜の花やつくしなど、昔からある苦味のものをいただくことで症状が軽減されることも。

 夏は生の夏野菜や麦、雑穀の雑炊など消化に良いもの、血をつくるものを食べて、エネルギーチャージ後に汗をかくのがいいそうです。

 秋は夏場の疲れが出てきます。汗をかかない分エネルギーを消化に回すことができるので食欲の秋になります。収穫までたっぷり栄養をため込んだ米、栗、銀杏などいろんな種が旬のものとなり体が欲してきます。胃が弱い人は柔らかくしたり砕くなど吸収の良い形にして食べてください。お肉はハンバーグ、魚は練り物などがおすすめです。

 冬は消化に時間を要すので、栄養価の高い根菜を鍋で炊いて食べると温まって良いそうです。

 旬のものを使った家庭料理や地域食は理にかなっています。食と自然を通して健康に過ごすために、暮らしの中に中医学の視点を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

Table Vol.497(2024年1月)

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