今月の「ちょっと教えて」のテーマは、コープ自然派だいすきキャンペーンです。
なぜコープ自然派では有機農作物がお手頃価格?
産直の農家から多収穫の有機農作物を余剰が出ないよう直接買い取ることで低価格が実現。たくさん作ってもらって丸ごと買い支えようと、産地プロジェクトを中心に計画的に作付けしています。また、農産物は物流費がかさみがち。コープ有機では独自の物流網をつくってコストを抑えています。ちなみに農家の手取りは販売価格の6割と定めて一般市場より高く設定していますのでご安心を。農家からはできるだけ高く買い、組合員にはお手軽価格になるようにがんばっています。
BLOF理論による有機栽培の特徴って?
- 栄養価が高く、おいしい
- ファイトケミカルたっぷり
- 病害虫に強い
- たくさん収穫できる
植物の生理を科学的に理解して土壌分析・施肥設計野菜たちが根をたくさん張って、酸素、栄養、水分を吸えるように、微生物たちの栄養源、野菜の栄養になるミネラルや有機物をバランスよく入れ、微生物の力を借りた保水力の高いフカフカな土づくりで健康な野菜が育ちます。
パンや野菜、調味料などを積んであなたの街へキッチンカー「カレー屋」もOpen!
有機野菜やコープ自然派直営パン工房の人気食パン、無添加ジュース、調味料などのほか、カレーライスも販売します。
食べることは、生きること。そして、食べものの作り方が環境も左右します。有機栽培ならなんでも良いというわけではありません。植物の生理を理解した土づくりが、とびきりおいしく栄養価の高い農作物をつくります。
BLOF(生態調和型栽培)理論による栽培は、微生物の働きを活かし植物のポテンシャルを最大限に発揮する土づくりで、おいしさも栄養価も収量も高めます。その提唱者である小祝政明さんは、「人間がつくれる法則などひとつもない。自然界にはすでに法則はできていて、その法則に気づいて人間が利用できるかできないかということ」だと語ります。
コープ自然派は有機農業によって食料自給を守ろうとしています。日本の食料自給率は38%ですが、タネや肥料、飼料の自給率の低さも考慮すると10%あるかないか。しかも化学肥料はほぼ輸入に頼っているのでウクライナ紛争以降は輸入できず、価格が高騰しています。化学肥料に頼る農業では土壌微生物と植物との共生関係が崩れ、また、田畑で使った農薬は地下水から川、海へと流れ生態系に影響します。
有機農業は有機物資源を活かす自然の摂理に沿った持続可能な農業。日本の有機農業面積はまだわずか0.6%ですが、コープ自然派の野菜は6割以上が有機・無農薬。買い支える人を増やして、さらに生産者のオーガニックな圃場を増やしていきましょう。
Table Vol.495(2023年11月)