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くらしと社会

次世代につなぐ未来の創出

2023年3月20日(月)、コープ自然派奈良(地区くらぶ準備会共催)は一般社団法人Earth Company・濱川知宏さんを講師にオンライン学習会を開催しました。

「高校生の時にフィジーで、見返りを求めない優しさ、人情深い人々に触れ、経済的豊かさと精神的豊かさが反比例していることに気づきました」と一般社団法人Earth Company最高探究責任者・濱川知宏さん。


 2014年、濱川さんは妻の明日香さんとEarth Companyを設立。現在、9歳を筆頭に子ども4人と夫妻でインドネシアのバリ島に暮らし、エシカルホテル「マナ・アースリー・パラダイス」を運営しています。

 「現在、私たちが住む世界は誰かを何かを犠牲にしなければ発展できない経済や社会で、全員が加害者であり被害者である複雑な状況にあります。しかし、搾取的な経済発展の末に、人類は幸福になったのでしょうか?常に緊張状態にさらされた環境下で人々は創造力や思いやり、包括的な思考が制限され、どんなにオーガニックでサステナビリティな話をしても伝わりません。ストレスフルな状態は地球や社会に影響を及ぼし、その影響がブーメランのように私たちに返ってくるのです」と濱川さんは話します。

 Earth Companyは「インパクトヒーロー支援事業」「インパクトアカデミー事業」「バリ島エシカルホテル事業」を通じて、人と社会と自然が共繁栄するリジェネラティブ(より良い状態に再生する)なあり方を追求しています。「インパクトヒーロー支援事業」はリジェネラティブな世界をつくるヒーロー(アジア太平洋のチェンジメーカー)たちを支援する取り組みで、8年間で1億円を超える寄付を募り、活動や学校・病院などの施設の設立に貢献してきました。「インパクトアカデミー事業」は、日本国内の企業・教育機関を対象にリジェネラティブな未来を創る人材を育成する研修プログラム(バリ島またはオンライン)を6年前から実施。「バリ島エシカルホテル事業」は、2019年9月「マナ・アースリー・パラダイス」を開設。インパクトアカデミー事業のバリ島での研修とともに、Earth Companyの世界や価値観を体感してもらうために建てられました。

 観光業は環境負荷が高い業種で、バリ人の水の消費量は1日1人あたり180Lですが、観光客は2500Lも消費し、深刻な水不足が発生しています。ゴミも観光客はバリ人の5倍以上を排出し、ゴミの半分が違法投棄され、残り半分は33haのゴミ山に積まれているということです。

 マナ・アースリー・パラダイスは、敷地内に宿泊施設のヴィラとレストラン、インドネシア産のエコ商品を販売する店舗、農園などの設備があります。施設の照明はすべて太陽光発電、水は雨水、建物は廃材や竹を活用。ヴィラは土のうを積み上げて建てるアースバッグ工法で建築し、節水シャワーヘッド、節水トイレを設置し、エアコン無しで快適に過ごせる構造です。ゴミの量を極力減らし80~90%をリサイクル、レストランのメニューはベジブロスや敷地内で育てた自然農法野菜を使い、酵素玄米やテンペなどインドネシアと日本の食と知恵や命の循環をテーマにしています。

Table Vol.489(2023年6月)より
一部修正・加筆

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