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くらしと社会

現役・経験者に聞いたら、議員に挑戦したくなった!

2024年2月6日、憲法連絡会は、私たちと同じ組合員である議員経験者や現役議員に「議員の日常や仕事」を聞くイベントを開催しました。ゲストは3名。コープ自然派兵庫組合員の吉本弘子さん、コープ自然派京都組合員で京田辺市議の吉高ゆかこさん、コープ自然派奈良組合員で木津川市議の谷口えいこさんです。

左から谷口さん、吉本さん、吉高さん

───議員になったきっかけとやりがいは?
吉本 1995年から2007年まで寝屋川市議会議員を務めました。出発点は3人の子育て中に育児サークルを立ち上げたこと。その後、反原発やフェミニズムなど様々な市民運動に関わる中で、気づけば政治に目が向いていたんです。議員は、これまでの人生で経験したすべてのことを活かせる天職だと思いました。女性のお茶くみ廃止や、議会日程や会議録の情報公開推進など、市民の視点、女性の視点できちんと要求すれば実現していくことにやりがいを感じました。

吉本さん。1996 年から「女性を議会へ!バックアップスクール」を3 年間開講。講座は各地の女性たちの共感を呼び、広がっていきました。

吉高 コープ自然派京都で組合員活動していた頃、京田辺市に原発再稼働反対の請願書を提出し、市民として政治に関わる経験を通して、議会の中ってどうなっているのだろうと好奇心が募り、2019年に選挙に挑戦しました。議員活動では、生協の理事をしていたときに培った人脈や知識、スキル、民主主義の考え方などが役立っていると感じています。組合員活動や理事活動の延長のような感覚で、私も天職だと思っています。しかも収入が増えました。地道な活動ですが、まちの変化を感じるとやっぱりやりがいを感じますね。

(左)吉高さん。京田辺市は一休さんが晩年を過ごしたといわれ、悩んだ時は「一休さんならどうするだろう?」と考えるそう(右)司会進行を務めるコープ自然派奈良・永野常任理事

谷口 数年前、近所の公園の遊具が突然撤去されるという事件がありました。疑問を感じた仲間とともに木津川市に要望書を提出。採択され、子どもたちと一緒にワークショップを繰り返して新たな遊具の設置を実現しました。市民が声をあげると変わるという経験をして今に至っています。議員になると自分のやりたいことにしっかり時間を使えることが喜びです。議員は一般市民よりも資料を手に入れたり行政職員への質問に答えてもらったりしやすく、その「特権」をしっかり使っていきたいと思っています。

谷口さん。3 人の子育て真っ只中です


───立候補を決めたとき、家族の反応は?
吉本 「何を考えてるんや!」というような反応でした。でも夫に「私は22年間あなたを支えてきました。今度はあなたが私を支える番です」と宣言し、決意を伝えました。当時不登校だった高校生の娘に、人生何歳からでもやり直せるということを見せたい思いもありました。
谷口 「あなたは打たれ弱いから無理だと思う。きっと無理難題を家に持ち帰って泣くはめになるから反対だ」と言われてしまいました。でも成長したから大丈夫と説得。いまでは応援してくれています。
吉高 夫からは、「あかんと言ってもやるんやろ?」と言われて終わりました(笑)。その後、子どもが18歳になったとき開口一番「これで俺、選挙に行ける!」と言ったんです。最高の主権者教育ができたと思うと嬉しくなりまし
た。

───市民に望むことは?
谷口 もっと怒ったほうがいいと思います。みんな大人しすぎます。議員になって、市民の声のインパクトを実感しています。市民には力があることをもっと信じてほしいです。
吉高 少なくとも「おかしいな」ということを放っておかないでほしいと思います。ぜひ議会傍聴に行ってみてください。1つアンテナが立つと、色々な「おかしい」につながります。
吉本 傍聴は本当にお手軽でオススメです。それと、責任の自覚をお願いしたいです。私たちには国民主権を果たす責任があります。子どもたちが安心して生きていける未来をつくる全責任はいまの大人にあります。関心を持って、微々たることでもできることを探してやってほしいと思います。
吉高 そして、ぜひ人生の選択に議員への立候補を考えてみてください。女性が議員になることは、素晴らしいキャリアモデルでもあり、最高の議会改革です。ぜひ一緒にやりましょう。

Table Vol.501(2024年5月)

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