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わくわくキッチン「大豆依存症と豆腐難民の話」うのまきこ

 そろそろ今年も味噌を仕込む季節になりました。大豆を煮るホッコリ甘い香りがキッチンに立ち込めると、茹で大豆が大好きな私は豆の硬さの確認にかこつけて熱々の豆を何度もつまみ食い。しゃっきり硬めの豆も噛み応えがよいのですが、充分に柔らかくなった豆のホクホクのおいしさは格別!味噌用の簡単にマッシュできる柔らかさになる一歩手前、指で押しても潰れないけど、奥歯で抵抗なく嚙み砕けるベストな硬さの時に煮汁ごと保存容器に取り分け、熱いうちに塩麴を適量混ぜ込めば、とっても便利な保存食が完成です。このままおつまみや箸休めの一品にもなりますし、みじん切り玉ねぎやセロリに米酢、オリーブ油、好みのハーブやスパイス(我が家では粗挽き黒胡椒やタイムを入れます)などを混ぜると豆のマリネが出来上がり。これからの季節は新玉ねぎのスライスと和えて国産レモンの搾り汁を加えるのも超おススメ!そんなわけで、味噌用に煮た大豆が途中で半分ぐらいに目減りしちゃうから、最近はあらかじめ味噌用の倍のお豆を準備するようにしています。茹で大豆の塩麴漬け、2週間ぐらいは冷蔵庫で保存できるので、皆さんも味噌仕込みのついでにいかがですか?

 大豆そのものが大好きなだけでなく、よく考えれば豆乳、豆腐、納豆、厚揚げ、油揚げなどなど、うちの冷蔵庫の常備アイテムは大豆製品オンパレード。醤油や味噌も欠かせないし、ベジタリアンではありませんが、大豆に大いに依存しまくる生活です。大豆食品が豊富で手ごろな価格で手に入る日本に生まれてほんと幸せ!しかもこの常備アイテムたちすべてコープ自然派の自動注文に設定しているから安心品質でお気に入りの味の品を、買い物に出ずとも届けてもらえるありがたさ。実はこの恩恵に慣れ過ぎていたものだから、ここ数ヵ月間の実家介護ライフで期せずして豆腐難民になっちゃった。母は病状が進むにつれて嚥下が難しくなってきました。でも市販の介護食は口に合わず食べてもらえないため、いろいろ手作りを試みますが、そもそもペースト状の食べ物が嫌いで食欲がわかないと。で、肉や魚介類って意外に繊維が強いので母には食べにくい。となるとタンパク質を手軽に摂るにはツルリと喉を通り消化も良いお豆腐が最適!湖北の田舎で手に入る国産大豆のお豆腐を片っ端から食べてみてるけど、「自然派Style」のお豆腐に勝るコスパと味には未だ出会えず。私の豆腐探しの旅は続くのであります。

うのまきこ|UNO Makiko
料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

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Tabel Vol.484(2023年3月)

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