コープ自然派京都はオンライン食育講座を開催。進行役はコープ自然派京都・嶋村さん(組織企画部)です。

 

ネオニコ農薬って?

 まず、ネオニコチノイド系農薬(以下、ネオニコ農薬)について、コープ自然派HPに掲載されている最新動画「みんなで選ぼうネオニコチノイドフリー!」を使って学びました。

 ネオニコ農薬は殺虫剤で、3つの特色を持っています。①植物の茎や実の中にも染みて広がる(洗っても取れない)②土や水の中に長く残る③神経の伝達を乱す。

 ネオニコ農薬が殺虫剤としてよく効くのは昆虫の神経の伝達を阻害するからで、人の神経の伝達も阻害します。脳神経の発達が盛んな小さな子どもは影響を受けやすく心配です。ネオニコチノイドという成分は、脳の関門や胎盤を通り抜け、お母さんが口にしたネオニコ農薬は1時間後には90%がお腹の赤ちゃんに移行します。

 残念ながら日本は農薬大国、世界の動きに逆行しています。日本の農薬基準はとても緩く、ネオニコ農薬のひとつアセタミプリドの残留基準は、いちご3ppmでEUの60倍、米国の5倍、りんご2ppmでEUの2.5倍、米国の2倍、きゅうり2ppmでEUの7倍、米国の4倍、お茶30ppmでEUの600倍、ホウレンソウの残留基準は2015年に13倍も緩くなりました。EUではネオニコ農薬3種類を禁止し、フィプロニルを含む2種類は認可されていません。発達障害の原因はいろいろ考えられますが、農薬使用量との関係は無視できません。しかし、食材を農薬を含まない有機食材に変えると、5日間で尿中のネオニコ農薬は54%、1ヵ月で94%減少しました。コープ自然派はネオニコフリーに取り組む農作物には「ネオニコフリーマーク」(農薬不使用・農薬削減中)をつけ、お米、野菜、果物の90%以上にネオニコフリーマークがついています。

野菜を無駄なく食べる

 続いてファイトケミカルについてについて学びました。ファイトケミカルとは、植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから体を守るためにつくり出された色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分。ポリフェノール類、イオウ化合物、多糖類、カロテン類、テルペン類に分類され、ファイトケミカルを効率的に摂取するコツは5色をまんべんなく摂ることです。1日5・6品の野菜を調理に取り入れ、イオウ化合物はできるだけ加熱せず、カロテノイドは油と一緒に、野菜は皮ごと食べると効率的です。野菜を無駄なく使う「べジブロス(野菜くず)スープ」は野菜くず300〜400g、水1リットル、お酒大さじ1杯を用意し、お鍋に水と野菜くず、お酒を入れて火にかけ、沸騰直前まで温め、弱火で20〜30分に煮ます。

オンライン調理実習

 この日のオンライン調理実習は、大根ステーキと大根の皮の漬け物。大根は皮をむき、皮はポン酢に漬け、冷蔵庫でひと晩寝かせます。冷蔵庫で保存すれば1週間くらい食べられますが、できるだけ早く食べるのがおいしいとのこと。大根ステーキはまず大根に隠し包丁を入れ、下茹でします。温めたフライパンにゴマ油をたっぷり目に入れ、大根の表裏をしっかり焼きます。しっかり焼くことで崩れにくく香ばしさが味わえます。この日、ごま油は九鬼食品の「和食に合うごま油」を使用。調味料は、酒、みりん(「自然派Style瑞穂の恵」を使用)、しょうゆ(丸中醤油を使用)を同じ割合にします(1〜2人前で大さじ1杯ずつくらい、やや濃い目の方が冷えてもおいしい)。中強火で水分を飛ばし、焦げ目をつけるのがポイント。お皿に盛りつけ、九条ねぎとカツオ節をたっぷりかけます。

(左)この日使った調味料の一部。(右)大根ステーキは焦げ目をつけるのがおいしさのポイントです。

Table Vol.443(2021年7月)より
一部修正