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生産者訪問・商品学習会

生理期間を快適に

2018年4月19日(木)、コープ自然派京都・商品委員会は「Natura Moon」でおなじみ日本グリーンパックス・中山由美さんを迎えて学習会を開催しました。「Natura Moon」は、組合員の要望から開発された肌にやさしい生理用紙ナプキンです。

エコ雑貨を国内外から仕入れ販売する「日本グリーンパックス株式会社」ナチュラムーンチーム・中山由美さん。

周期に合わせて体調管理

 生理周期は卵胞が成熟する期間の「卵胞期」、排卵直前から排卵までの「排卵期」、排卵後の「黄体期」に分かれます。「卵胞期」は卵胞ホルモンの分泌が増え、心身ともに安定する時期。一方、「黄体期」は生理の出血などに備えて体が栄養分や水分を溜め込み、お腹や下腹部の痛み、胸の痛みや張り、全身のむくみ、眠気、不安、イライラなど不快な症状が起きる人も多く、これらの症状を月経前症候群(PMS)と言います。「黄体期は心身ともに不安的な時期で、ダイエットをしても痩せにくくなります。自分を甘やかす期間と考え、リラックスして過ごしましょう」と中山さん。ただし、黄体期は体を冷やす陰性の食べもの、交感神経を活発にするカフェイン、乳製品、塩分、油分の摂りすぎに注意して、生理期間に備えましょう。

 生理期間中の状態については、婦人科疾患がないのに生理痛がある人は体の冷えや運動不足による血行不良が原因である場合が多く、温活と簡単な運動がおすすめ。温活は、根菜や黒い色の食材など陽性の食べものを積極的に摂り、首・手首・足 首・ウエストを温めると、基礎代謝が上がり美容にも効果的です。また、経血はサラサラしているのが快適な状態で、経血の 平均量は1ヵ月で37〜43㎖、量が多い人は貧血や月経過多に注意しましょう。また、日中より 就寝時は経血量が少なくなりますが、夜間に量が多い人は眠りの質が悪く交感神経が優位な状態かもしれません。夜間のスマートフォンやパソコン、テレビの使用を控え、部屋の照明を暗めの暖色系や間接照明にするなど自律神経を整える方法がおすすめです。

安全な生理用品を選ぼう

 生理用品は大きく分けて「高吸水性ナプキン」「生理用オムツ」「タンポン」「自然派ナプキン」「布ナプキン」の5種類あります。「高吸水性ナプキン」は吸収体に高吸水性ポリマーを使用した紙ナプキンで、ポリエステルやポリエチレンなどの合成繊維を親水性がよくなるよう薬剤で加工しています。高吸水性ポリマーは0.3ミリ程度の粉末の物質で、経血を吸収してゼリー状に固める石油由来原材料です。保水性に優れている分、乾燥しにくいため、気化熱でデリケートゾーンを冷やし続けてしまい、生理中の冷えの原因として心配されます。「生理用オムツ」は吸収体が広範囲に施されたショーツ型の紙ナプキン。「タンポン」は膣内に入れて使用するため漏れにくいのが利点ですが、トキシックショック(敗血症の一種)などのショック症状を引き起こすケースが報告され、常用するには注意が必要ということです。「自然派ナプキン」は「Natura Moon」をはじめとする肌面の生地と吸収体が天然素材でできた紙ナプキンのことを言います。「Natura Moon」の吸収体に使用されているのは、植物由来のパルプを細かく砕き、ふわふわの状態にしたもの。肌が直接あたる部分にコットン100%の不織布を使用し、ショーツ側には水蒸気を通して経血を通さないエアスルーフィルムにより通気性が抜群、もちろん、無香料・無着色です。「布ナプキン」は綿、麻、絹など布でできた生理用ナプキンで、洗って繰り返し使用できます。生理中の冷え、蒸れ、カブれ、匂いの解消 や生理期間が短くなるなど快適な使用感が人気。「Natura Moon」の布ナプキンはかわいい色とデザインが特徴で、防水布入りタイプは漏れの心配がなく安心だということです。

組合員の要望から開発された肌にやさしい生理用紙ナプキン「NaturaMoon」シリーズ。

 生理用品は女性の体にとって大切なもの、ライフスタイルに合わせて心と体に安心な商品を選びましょう。

Table Vol.369(2018年6月)

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