産地見学を終えた一行は、BLOF理論とネオニコチノイド系農薬の学習会、そして九州の生産者たちと交流。野菜をふんだんに使った料理を楽しみ、夜遅くまで話が尽きませんでした。

「くまもと有機の会」専務・田中誠さんを講師にBLOF理論の学習会。「くまもと有機の会」は熊本大学医学部の研究者と有機農業者が協力して結成。野菜セット販売や店舗経営など有機農産物の物流と小売事業を行っています。田中さんは日本に6人しかいない「一般社団法人 日本有機農業普及協会」公認・BLOFインストラクターの1人。自然農を営むお母さんの元で厳格な自然派生活を続け、これまで薬を飲んだことがないということです。

ネオニコチノイド系農薬の危険性について説明するコープ自然派事業連合・辰巳副理事長。ネオニコ系農 薬は妊婦が摂取して約1時間後に約90%が胎児へ移行することが確認されています。脳神経系への影響が もっとも深刻で、神経発達が盛んな子どもへの影響が懸念されます。

③「(株)山都でしか」メンバーでイタリアン料理人の岸寛さん。「山都でしか」は若手農家、飲食店オーナー、経営コンサルタントなどが立ち上げた山都町でしかできない、出せない価値を形にする会社です。分散型ホテル事業「山都農泊協議会」も運営し、岸さんは事務局。歓迎会では有機にんじん、ミニトマト、 カブなどを使用した前菜から始まる本格的なイタリアンコースを岸さんが用意してくれました。

宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町で有機農業を営む橋本武志さん。にんじん、ナス、スナップエンドウなどをBLOF理論で育てています。

「害虫は防げても獣害は防げません。おいしい野菜はシカやイノシシも食べたいのでしょう」と「ジビエ工房やまと」施設長・岩田陽一さん。Uターンして2年、牛・豚肉に投与される抗生物質に危険性を感じ、ジビエ普及に取り組んでいます。

「 オーガニック・ファームえのえん」・榎本航さん・志穂里さん夫妻。航さんは自転車で5年間かけて世界一周後、日本一周中に熊本地震に遭遇。山都町で「人生初と思えるほどおいしいにんじん」を食べたことがきっかけで農業に転身。移住する直前に結婚し、現在は子どもさんと3人家族です。「つたい歩きを始めた子どもが畑のピーマンを勝手にもぎとって食べたことで、自分たちがつくる野菜に自信をもちました」。

コープ有機九州支所塚本さん、鎌田支所長、西山副支所長(左から)。

コープ自然派アンバサダーin九州の記事一覧はこちら>>>

Table Vol.410(2020年2月)