どの牧場の牛も人懐っこく、大切に育てられていることがわかります。

2018年11月15日(木)~ 17 日(土)、コープ自然派組合員と役職員など総勢53名による北海道産地ツアーを開催。5軒のよつ葉牛乳の生産牧場を含む11軒の生産者を訪問した他、アニマルウェルフェア、北海道の有機農業についての学習会やグループワークなど行う充実した取り組みになりました。

国産オーガニックを推進

 コープ自然派では持続可能な循環型社会を実現するために、国産オーガニックを推進しています。国内の有機JAS認定の圃場の約26%は北海道にあり、オーガニックを北海道から日本全国へ拡げることを目ざして、今回の北海道産地ツアーを実施しました。3日間のスケジュールは、1日目、自然派Style鮭フレークの「北海道ぎょれん」、自然派Styleスモークサーモンの「丸高水産」、自然派Style産直小麦粉の「横山製粉」、希望農場放牧豚の「ファーマーズファクトリー」をグループに分かれて訪問。2日目、帯広畜産大学・瀬尾哲也さんの「アニマルウェルフェア学習会」開催後、よつ葉牛乳の放牧酪農など生産者5軒と、「よつ葉乳業十勝主管工場」、無農薬栽培じゃがいもの渡部信一さんの畑を見学。3日目、北海道有機農業協同組合・小路健男さんによる講演会です。

5軒のよつ葉牛乳生産者

商品パッケージやコープ自然派ホームページの表紙には「高野牧場」の写真が使われています。

 よつ葉牛乳の生産者訪問では、「放牧生産者指定ノンホモ牛乳」に取り組む5軒の生産者のうち十勝平野南部の幕別町忠類エリアにある「高野牧場」「内藤農場」「石黒牧場」「大和牧場」と、鹿追エリアで最先端のオートメーション牧場を営む「下山牧場」を見学しました。2018年、北海道では観測史上2番目に遅い初雪(11月14日)を記録。例年の放牧期間は5月1日~10月末ですが、暖冬の影響で放牧している様子が見学できました。

 「高野牧場」・高野栄一さんは20年以上前から放牧に取り組み、64haの牧場で50頭の牛を高野さん夫妻と息子さん夫妻が世話しています。飼料は牧草と粗飼料を中心に濃厚飼料はごくわずか、デントコーン(飼料用の大形のトウモロコシ)を使用しないのが高野流とのこと。「放牧だと牛が爪の病気になりにくく、人が介入しなくても飼育できることが利点です」と高野さんは話します。

 1998年から放牧酪農に取り組む「内藤農場」は耕地面積70ha、飼育頭数50頭を内藤康広さん夫妻で切り盛り。「長女が牧場のあとを継ぐことになりました。看板は娘のデザインです」と内藤さんは誇らしそうに話します。

「内藤農場」・内藤さん夫妻と娘さんがデザインした看板の前で記念撮影。

さまざまな飼養スタイル

「優しい気持ちで牛たちに接しています」と「石黒牧場」・石黒和彦さん。

 石黒和彦さん夫妻が経営する「石黒牧場」は、2000年から非遺伝子組換え飼料に取り組んでいます。米ぬか、ビートパルプ、牧草など飼料自給率約80%を誇り、夏場はほぼ100%の自家製粗飼料を使用。また、搾乳時に牛の乳房を自動洗浄する最新の搾乳機を導入するなど新たな取り組みにも意欲的です。

搾乳中の牛48頭と仔牛の育成にも取り組む「大和牧場」・大和章二さん。

 1994年から放牧を導入する「大和牧場」・大和章二さんは2代目牧場主。20haの放牧地が並列して17エリア配置され、効率よく運営しています。北海道産ビートパルプとデントコーン、米ぬかと小麦の配合飼料など飼料自給率を高める努力をしているということです。

「下山牧場」は下山重幸さん夫妻と2人の息子さん、従業員2名で運営。

 最後に訪問した「下山牧場」は約3000㎡の牛舎4棟、搾乳中の牛240頭と育成中の仔牛をあわせて400頭以上を飼養する大規模酪農を運営しています。搾乳ロボットという完全機械化された最先端の搾乳機を導入。搾乳ロボットは牛が入るとエサがもらえる仕組みで、ロボットアームが自動で乳頭を洗い、ミルカーを取り付けるなど人間が行う作業を機械が行います。牛1頭ずつの乳量に合わせて搾乳するため、牛のストレスが少ないとのこと。首には電子タグがつけられ、搾乳、反芻、発情した時期、歩いた距離など体調管理もすべてデータ管理化、排泄物などの清掃もオートメーション化されています。

「下山牧場」で4台導入されている搾乳ロボット。

 各生産者でこだわりや規模、特徴など異なりますが、どの牧場でもアニマルウェルフェアの基準に則り牛たちが大切に育てられていました。

北海道胆振東部地震のお見舞いと組合員からの義援金を訪問した生産者に渡しました。

Table Vol.386(2019年2月)

北海道産地ツアーの様子はコープ自然派ホームページでもご覧いただけます!