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生産者訪問・商品学習会

「農と食はひと続き。食べ手とつくり手で一緒に農業を育てていけたら」(庄内協同ファーム代表 小野寺紀允さん)

山形県庄内平野で、米、大豆、野菜、果樹の栽培や餅などの加工を手がける農事組合法人・庄内協同ファームに「産直の原点」を聞きました。

庄内協同ファーム代表 小野寺紀允さん

──庄内協同ファームのはじまりは?
小野寺
 50年ほど前、農業問題を考える若い農家たちの勉強会「庄内農民レポート」がはじまりです。当時は減反政策で、米をつくりたいのにつくっちゃいけないという時代でした。ただ反対するのではなく、まず知ろうと農業政策を学び、できるだけ国に頼らずに自分たちの農業で食べていこうと決めて庄内協同ファームを立ち上げました。

「庄内平野は北に鳥海山、東に出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)、南を朝日連峰に囲まれた見渡す限りの田園地帯が広がる米どころです。

──コープ自然派との出会いは?
小野寺
 自分たちがつくった農作物を自ら価格をつけて販売できないようでは他を批判できないと、生協や共同購入会との産直を始めました。コープ自然派とは前身である共同購入会から40年ほどのお付き合いです。消費者の皆さんとの交流を通して「農産物は安全でなければいけない」と教えていただき、減農薬・有機農業に舵を切りました。

──人気のお餅についてこだわりを教えてください。
小野寺 減反政策に反対する先輩たちが「お米を売っちゃダメなら、餅を売ろう!」と餅の加工を始めました。土づくりからこだわって育てた庄内の在来種「でわのもち」を杵つきで餅にするので、コシの強さと米の甘みがあります。

餅は米づくりから加工まで一貫生産

東日本の餅は角餅ですが、庄内は丸餅なんです。庄内平野は山々からの豊富な雪解け水でおいしい米がとれるので、江戸時代には京の都に米が届けられ、北前船が運んだ上方文化の影響が残っています。

──組合員に伝えたいことは?
小野寺
 「あたりまえのものを、ありのままに」庄内の自然に育まれた豊かな食文化が私たちの原点です。農と食はひと続き。食べてくれる人を思いながら、つくり手の思いを伝えながら、食べ手とつくり手で一緒に農業を育てていけたらと思います。

Table Vol.521(2026年1月)

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