生ごみ処理、どうしていますか?
2025年8月11日、コープ自然派しこく(徳島センター)では、生ごみ処理器キエーロをつくるイベントを開催しました。

キエーロって?
キエーロとは、木箱の中に土を入れ、土に棲む微生物の働きで生ごみを分解する生ごみ処理器です。神奈川県葉山町に住む松本信夫さんが、虫や臭いのストレスなく生ごみを処理したいと開発しました。今回は、キエーロオフィシャル認定アドバイザーである長尾高志さんの指導で、キエーロ用の木箱をつくりました。
那賀杉を使って
キエーロの木箱には、水に強く、断熱性と保温性に優れた杉やひのき、松が向いているとされています。今回は、徳島県那賀町産の杉を使った木箱か、使用済みのりんご箱、どちらかを選べるように用意。地元産の木を使うのも、りんご箱をリユース(リメイク)するのも、環境によい選択です。
細かな工夫が随所に
木箱を選んだら工作スタート。木箱に持ち手や、透明な樹脂製のふたをつけていきます。子どもたちも慣れないキリやドライバーを使って真剣に作業。ふたの開け閉めなど、実際に使うときに使いやすいよう細かな調整をしながら、約1時間で完成しました。木箱を持ち帰って、土を入れればすぐに使い始めることができます。

使い方のコツ
生ごみの分解に大切なのは、太陽と空気です。できるだけ日当たりと風通しのよい場所にキエーロを置きます。ふたがあるので雨は当たっても大丈夫です。キエーロに入れる土は黒土が推奨されていますが、ホームセンターなどで売っている園芸用の土でも大丈夫。生ごみを分解することで土はどんどん栄養豊富になっていき、堆肥として使うこともできます。
実際に生ごみを入れるときは、キエーロの土に20cmほどの穴を掘って生ごみを入れ、シャベルでよく混ぜます。土と生ごみの見分けがつかなくなるくらいまで混ぜたら、乾いている部分の土を5~6cmかぶせて完了。表面の土が常に乾いている状態を保つことで、臭いと虫を防ぎます。土は増えも減りもしないので、堆肥として使わない場合は土を補充する必要もなく、ベランダなどでも使いやすいのが魅力です。
生ごみ処理が微生物のエサやり感覚に
微生物は、肉、魚、油、調理済の野菜などは速やかに分解しますが、繊維質の多い野菜の皮や、動物の骨、貝殻、アボカドのような大きな種は時間がかかります。長尾さんは「人間が食べやすいものは、微生物も食べやすいと考えて、微生物にエサをやるような感覚で生ごみを入れてもらえたら」と楽しそうに話します。温度計で土の温度を測ると、分解中は温度が上がり、分解が終わると下がるので、「温度で微生物のお腹の空き具合が分かるのも面白いですよ」とも。
キエーロが地球温暖化を止める!?
生ごみは、日本では主に焼却処理されています。実はその80%以上が水分で、焼却には多大なエネルギーがかかっています。焼却で発生する温室効果ガスは、地球温暖化にも大きな影響を及ぼしており、その結果起きている危険な豪雨や猛暑などが私たちの暮らしを脅かしています。このまま地球温暖化が進めば、食料や水の奪い合いが戦争に発展する恐れも。「キエーロを使うと毎日の生ごみ処理が楽しくなる上に、地球温暖化防止にもつながります。ぜひ一度やってみてください」と長尾さんは呼びかけました。
Table Vol.520(2025年12月)

