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連載

わくわくキッチン「暮らしのルールを変えてみる」うのまきこ

イラスト/ 友野可奈子

 こちらでも時折登場する我が家のダンナ氏、昨年めでたく65歳を迎え、ついに会社を退職しました。長年の勤務には本当に感謝しかないし、「これからは自分の時間を楽しみたいからもう働かない!」と宣言した彼の主張はごもっとも。だけど日中は自分のペースで過ごしてきた私としては生活パターンがガラッと変わり、正直言って息が詰まる。

 結婚当初は朝も夜も遅く休日も不規則な仕事で、遅寝遅起きだった彼は、サラリーマン生活終盤に出勤時間も退勤時間も早い職場に移動して、朝5時半起床の生活が8年ほど続きました。すっかり早寝早起きが板についたかと思いきや、退職したとたん寝坊三昧、何時に起きるのかさっぱりわからない。ならば私も30年来の早起き習慣を返上して惰眠を貪ろう♪と張り切ったものの、6時前には目が覚めるし、ゴロゴロしてたらかえってしんどい。早々に諦めて元のペースに戻しましたが、朝ごはんを用意しても起きてこないダンナにイライラ。長年のクセで朝食の後片付けを済ますまでは自分の仕事に取り掛かれず、ついダラダラとSNSを見てヒマつぶし。やっと出て来たネボスケの食事を片付けPC開いてメールチェックしたらもうランチタイム。1人だったら残り物をかき集めてパパっと済ませてたけど、なんとなくちゃんと作らなきゃとパスタなぞ料理して、さっき朝食をとったばかりのダンナも一緒に昼ごはん。さてレシピを書きましょうとPC開くと、テーブルの向かいでコーヒー飲みながらどうでもいいことしゃべりかけて来て集中できん!どうにかこうにか今日のノルマをこなしたらもう夕方、晩ごはん何しよかな?

 こんな感じで2か月たった頃、円形脱毛ができました。実は以前も円形脱毛症をこじらせてほぼツルッパゲになったことがあり奇跡の復活を遂げた私の頭髪。これはヤバイ、間違いなく激変した暮らしによるストレスや!と判断。2人で今後のことを諸々話し合い、食事は1日2食にしてみることに。朝食は遅い時間にたっぷりしっかり、夕食は早め時間に普通の量で。合間におなかが減ればフルーツやヨーグルト、菓子などを食べたい人が勝手に食べる。これが今のところとてもイイ。半年で私は約5キロのダイエットに成功!そして何よりもいいのは「キリが悪いから後はランチしてからにしよ~」とか思わず午前午後ひと続きで行動できる!「昼食食べなきゃ」って固定概念に縛られない分、自由時間が増えたのです。子育て中は考えもしなかった暮らし方だけど、やってみたら快適なこと、まだまだあるかも♪

うのまきこ| UNO Makiko
料理研究家。食品メーカーで新製品開発等に従事したのち、料理研究家・古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良元理事長。

Table Vol.512(2025年4月)

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