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生産者訪問・商品学習会

夏の紫外線対策!日焼け止めってどうやって選んだらいい?

今月の「ちょっと教えて」のテーマは、「日焼け止めの選び方」。こだわりコスメを取り扱う「天使の森」の奥田奈津紀さんに教えていただきました。

奥田奈津紀さん

何を「使っていないか」で選ぼう!

 化粧品全般に言えることですが、「〇〇配合」のような成分のアピールよりも、「〇〇無添加」というように「何を使っていないか」に注目して選んでみてください。日焼け止めは、「紫外線吸収剤」ではなく、「紫外線散乱剤」を使った製品がおすすめです。

紫外線を防ぐ2つの指標

PA
肌の奥深くまで届き、しみやしわの原因となるUVAを防ぐ効果の指標。4 段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるほど防御効果が高いことを表しています。散歩ならPA++、海水浴ならPA+++ 以上が目安です。

SPF
肌が赤くなるいわゆる「日焼け」を起こすUVB を防ぐ効果の指標。1~50+までの数値が大きいほど防御効果が高いことを表しています。散歩ならSPF20、海水浴ならSPF30 以上が目安です。

気になる成分

紫外線吸収剤
紫外線吸収剤は紫外線のエネルギーを吸収することにより化学反応を起こすことで、肌にとって刺激になる場合があります。

揮発性油剤(シリコン)
ウォータープルーフや、製品ののびを良くするなどの目的で使用されます。石けんでは洗い落とせないのでクレンジングが必要です。

パラベン
有害な微生物が繁殖するのを防ぐ防腐剤の一種。アレルギーを引き起こす危険性がある成分に該当します。紫外線吸収剤、シリコン、パラベンには、内分泌かく乱作用が指摘されている成分があります。

紫外線吸収剤、シリコン、パラベンには、内分泌かく乱作用が指摘されている成分があります。
気になる方はチェックしてください。(いずれもダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議のサイトに移動します)

規制が不十分な化粧品の現状

 現在日本ではオーガニックコスメの定義や表示制度が確立されておらず、微量配合でもオーガニック成分が入っていれば「オーガニック」と表示できてしまいます。また、内分泌かく乱作用のある物質や合成香料など、規制が不十分な成分もあります。

 紫外線吸収剤やパラベンは、サンゴの死滅(白化)の原因のひとつとされ、使用を禁止する国もあります。またシリコンも分解されにくいため環境への悪影響が懸念されます。日焼け止めは、プールや海に入ると直接水に流れ出てしまいます。お肌にも環境にもやさしい製品を選びたいですね。

奥田さんのイチオシ日焼け止め

アーダ・ブレーンTAEKOサンスクリーン
気になる成分を使わずSPF50+、PA++++を実現。紫外線吸収剤を使用していませんが、白くならずのびも良いので使い心地が抜群。シリコンを使用していないため、石けんで落とすことができます。さらに、アルカリゲネス産生多糖体の働きで、界面活性剤も不使用。動物性原料も使っていません。TAEKOは珊瑚礁保護・再生活動に取り組んでいます。

ソラレル薬用美白UV ミネラルパウダー
肌にやさしく、メイクの上からでも使えるナチュラルクリアカラーのパウダーです。SPF50+、PA++++。

右:アーダ・ブレーンTAEKOサンスクリーン、左:ソラレル薬用美白UV ミネラルパウダー

Table Vol.504(2024年8月)

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