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生産者訪問・商品学習会

おうちの水、そのまま飲んでも大丈夫?話題のPFASについて知ろう

2024年3月17日、コープ自然派おおさか(ビジョンいきる/和歌山)では、株式会社ゼンケンの辻高樹さんを招いて、PFAS(ピーファス)についての学習会を開催しました。

辻さん。終了後も辻さんを囲んでたくさんの相談が寄せられました

PFASってなんですか?

 PFASは1万種類を超える「有機フッ素化合物」の総称です。自然の環境ではほぼ分解されないので、何千年も蓄積される可能性が高いことから「永遠の化学物質」と呼ばれています。水や油をはじき、熱にも強い性質を活かして、フライパンのコーティング、消火剤、ハンバーガーの包み紙、衣服、化粧品、自動車部品や半導体などさまざまな製品に使われています。ちなみに、歯科治療などで使用される「無機フッ素化合物」とは化学的な構造も人体への影響もまったく異なる別物です。 

人体へはどんな影響が?

 日本では米軍基地や工場から流出し、沖縄や大阪、東京をはじめ全国に汚染が広がっています。PFASの代表的な物質であるPFOSとPFOAは2021年までに製造・使用が原則禁止されましたが、代替物質が1万種類以上開発・使用されています。米国の調査ではPFOSとPFOAの健康被害として、甲状腺疾患、コレステロール値の上昇、肝疾患・肝臓がん、潰瘍性大腸炎、精巣がん、妊娠高血圧症などが報告されており、日本でも2020年に水質管理の暫定目標値(PFOSとPFOA合計で1リットルあたり50ナノグラム※)が定められました。

 代替物質による健康被害はまだ明らかではありませんが、分解されにくいことから食物連鎖により体内に蓄積され続けることが懸念されています。米国やEUでは代替物質も含むPFAS全廃に向けた動きがあり、日本でも規制強化が望まれます。
 ※1ナノグラムは10億分の1g

どうやって気をつけたらいいですか?

 人の体には、食べものや飲み水から入りますが、まずは、浄水器を活用すれば飲み水からの摂取を確実に減らせるのでお薦めです。さらに、環境中のPFASを増やさないために、PFASを使った製品をできるだけ使用しないことが大切です。フッ素樹脂加工のフライパン、ホットプレート、炊飯器などは加熱することで有毒ガスが発生したり、使用・劣化にともなってフッ素樹脂のコーティングがマイクロプラスチックとして環境中に流れ出ることにもなり、複合的な環境汚染源としても注意が必要です。

ゼンケンの浄水器の特長は?

 ゼンケンは1973年設立。日本で浄水器が使われるようになった最初期から浄水器を開発・販売しています。コープ自然派とのつきあいは30年以上。浄水器以外にも、遠赤外線暖房機、電磁波カットのホットカーペットやドライヤー、PFASを使わないセラミックのフライパンなどを販売しています。

 ゼンケンの浄水器の特長は、活性炭の質と量。活性炭はヤシ殻などを高温処理してつくられ、無数の微細な穴が塩素やリハロメタン、PFOS、PFOAなどを吸着して取り除きます。「浄水器の性能は価格ではなく、活性炭の質と量に比例します」と辻さん。そこにとことんこだわっているのが、ゼンケンの浄水器です。活性炭に水が長い時間触れれば触れるほど水はきれいになるので、もし小さな浄水器しかつけられない場合は、水を細くゆっくり出すことで効果を大きくできます。

 浄水器で取り除ける物質のうち、味に関係するのは主に塩素です。「塩素は野菜や米のビタミンを壊してしまうこともあり、飲み水だけでなく、野菜を洗う水や米を研ぐ水、煮炊きにもぜひ浄水器を通した水を惜しみなく使ってほしい」とのことでした。

司会を担当したコープ自然派おおさか(和歌山)組合員の山﨑さん

Table Vol.502(2024年6月)

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