転換期間中･国産有機ポジティブキャンペーンって？
みどりの食料システム戦略では有機25％という高い目標が掲げられ、これから有機農業に転換しようという農家がどんどん増えていきます。でも、ここで問題なのが、有機JAS認証をとるには3年かかってしまうこと。その間は「転換期間中有機農作物」という表示になります。
転換期間中は栽培方法も使う資材も有機JAS認証と同じですが、有機に切り替えて日が浅いことから消費者に選んでもらえないのでは？という危惧や、加工食品の表示も分ける必要があり包材製造のロットの面からも、転換期間中の原料は避けられがちなネガティブなマーケットでした。そのため、転換期間中は有機農産物として評価されずに慣行栽培として取り扱われることも多いのです。でも、慣行栽培から有機に切り替えるために「転換期間」は必ず通らなくてはならない道で、このままでは日本の有機はひろがりません。
そこで、私たちが選ぶことで有機にチャレンジする農家・加工メーカーを応援できる「有機ひろげるプロジェクト」統一マークをつくりました。日本有機加工食品コンソーシアム会員の転換期間中有機・国産有機原料を使った商品に表示します。
このマークのついた商品のトップバッターはコープ自然派からスタート！買うことで有機を応援するムーブメントを生協から全国にひろげていきましょう。
「有機ひろげるプロジェクト」マーク商品 コープ自然派からスタート！
①自然派Style有機生みそ（かねこみそ）
生協の産直有機米と国産有機大豆、にがりが残った塩を使って約6ヶ月ゆっくりと時間をかけて発酵・熟成させた天然醸造の十割こうじ味噌です。
②コープ自然派オリジナル有機米味噌［転換期間中］（かねこみそ）
転換期間中の国産有機米と大豆、にがりが残った塩を使った天然醸造の生みそです。「有機生みそ」より少し買いやすい価格ですので、有機を買い支える第一歩に。
③自然派Style自然派国産有機純米酢（庄分酢）
生協の産直有機米を原料にお酒をつくり、その後ゆっくり時間をかけて自然にアルコール分を酢に変えていく昔ながらの製法「静置発酵」にこだわって醸造しました。300余年にわたり製法を受け継ぐ老舗の醸造元の「蔵付き菌」が酢を育てます。
Table Vol.499(2024年3月)より
一部修正・加筆
