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くらしと社会

衆院選どうだった?参院選どんな風に?

2022年2月26日(土)、コープ自然派・憲法連絡会主催により、「衆院選どうだった?あとのまつり♪わっしょい♪」をオンライン開催、飲みながら、食べながら、昨年10月に行われた衆議院議員選挙を振り返り、今年7月の参議院議員選挙に向けて「ぶっちゃけトーク」を楽しみました。

衆院選&参院選って?

まずは、みんなでオンライン乾杯。そして、衆議院議員選挙2021年を振り返りました。選挙に行った人も行かなかった人も、投票した人が当選した人も落選した人も、どの政党が好きか嫌いか…、どんな意見もOK!です。

 衆議院議員総選挙は、小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。衆議院議員の任期満了(4年)によるものと、衆議院の解散によって行われるものの2つに分けられ、定数は465人のうち289人は小選挙区選出議員、比例代表は11のブロックから176人の比例代表議員が選出されます。小選挙区で落選しても比例代表で当選する比例復活があります。

 今年7月には参議院議員選挙が行われます。定数248人、任期は6年ですが、3年ごとに半数ずつ改選されます。選挙区と比例代表があり、選挙区は概ね都道府県ごとの選挙区で比例区は全国区のみです。

 衆議院議員選挙2021の投票率は55.93%、与党293議席、野党162議席で前回の総選挙より与党は議席を減らしています。しかし、維新の党の議席が大幅に増加したため、自民・公明・維新で334議席となり、憲法改正の国民投票を行うのに必要な3分の2の議席数を超えました。これから国会内で改憲についての議論が加速することが予想されます。

 2022年7月には参議院議員選挙が行われますが、前回2019年の投票率は48.8%で、戦後最低の投票率だった1995年に次ぐ低い数値、投票率アップが大きな課題です。

衆院選どうだった?

 まず、3~4人ずつのグループワークを行いました。テーマは「衆院選はどうだった?」。地域も年代も性別も支持政党も異なる人たちがそれぞれの想いを語ります。どのグループも活発に論議され、全体でシェアしました。以下、主な意見です。

・パフォーマンスだけの政党もある・日常的に政治や選挙の話をできない雰囲気・選挙に関心がある人が少ない、特に若い人たちが政治に関心をもってほしい
・国の代表を選べないことが残念・若い世代が自民党を選ぶのはマスコミなどで目にする
機会が多いから
・特定の政党はマスコミに登場しすぎ
・小さな政党は国会で質問時間が短かすぎ・女性目線で社会を変えてほしい・若い人たちが選挙に参加しないのは暮らしに余裕がないから。そして、自分たちの暮らしと政治が関係あることが実感できないから
・大阪市では「都構想」の是非を問う住民投票で多くの人たちが政治は自分たちのものだと実感・政治家個人の資質も大切・選挙の争点が見えにくい…。

ZOOMを利用して選挙や政治について「ぶっちゃけトー ク」は大いに盛り上がりました。

参院選どんなふうに?

 「参議院選はどんなふうに?」についても、新たな3~4人のグループで話し合い、全体でシェアしました。

 ・候補者にアンケートを送り、コープ自然派のHPで回答を公表したい。組合員から質問項目を募集するのもいい・各候補者のHPをコープ自然派のHPとリンクさせる・選挙に行きたいという気持ちを盛り上げるために、選挙にかかる費用を公表したり、イベントを開催する
・SNSを利用して若い人たちに関心をもってもらう
・争点をわかりやすく示す・政治を身近に感じるためにかわいいステッカーなどをつくる
・日常的に家庭や近所で選挙の話をする
・子どもにも政治がわかりやすい本をシェアする
・投票には子どもと同行で・「檻の中のライオン」(本)や「憲法かるた」などを子どもに読み聞かせたり、ウクライナ問題についても子どもたちと話す
・憲法9条は権力者が戦争することを止めるためにあることを知らせる
・反対の政党でもやり方を見習う
・憲法の大切さの再確認と日頃の活動の大切さを知らせる
・若者を巻き込むのは大切だが、その前に私たち自身が政治の話をすることを怖がっている。若い人より先に自分たちが変わらなければならない
・主権者は自分たちだと言える人になりたい
・いろんな人の意見を聴きながら。情報を手に入れなければならない
・情報の偏りは怖い。また、あふれる情報を鵜呑みにするのも怖い…。

日頃から「政治」を語ろう

 2時間ではとても語り尽くせないほどの「ぶっちゃけトーク」は内容も豊富。ウクライナ情勢や脱原発についても語られ、「ロシアのウクライナへの侵攻によって辺野古基地が必要だという意見や憲法改正の流れが急速に進むことが怖い。沖縄も福島も自分たちの問題、日頃の活動をしっかりやらなければならない」という意見も出されました。

 そして、「こんなふうに政治や選挙について自由に語り合う機会を得られたことに感謝」という多数の意見や「コープ自然派で活動することによって社会や政治に対する考え方や見方が大きく変わった、見ている世界が違ってきた」という意見も出され、今後もこのような機会をぜひつくろうとの確認で終了しました。

Table Vol.462(2022年4月)より
一部修正

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