昔から島旅が好きで、小豆島、淡路島、尾道の向かいの向島など近場の島はもちろんのこと、愛知の日間賀島もお気に入り。日焼けを恐れぬ若い頃に訪れた壱岐、五島、沖縄ではパワフルな日差しも海もとことん楽しみました。今年の初めは奄美大島で南の島の植物の美しさに魅了され、絵心ゼロの私ですら、奄美に移住して絵を描いた田中一村の気持ちがわかる気がしました。そして10月、本当は1年前から台湾旅行の予定をしていた幼なじみ5人組で、石垣島に行ってきました。

 GOTOトラベルが正式発表される少し前、諦めの悪い私たちは海外は無理でも、とりあえず国内旅行の予約をしてそれを励みに日々がんばろう!と話し合い、台湾に程近い石垣島の旅をセッティング。それ以来、コロナ感染者の増減を日々ハラハラながめ、まだ見ぬ八重山諸島の病院状況にも一喜一憂。石垣市長さんのSNSをフォローしたおかげで、尖閣諸島が外圧によりえらいこっちゃな状態で漁師さんが困っていることも知りました。キャンセル料発生の前日まで、島民が観光客を迷惑に思わぬかが気がかりで悩み、現地在住の人や観光協会の人にも様子をうかがい、最終決定。島に病気を持ち込まぬよう各々最大限の注意で出発まで過ごしてパラダイスへGO !

 空港から風に揺れるサトウキビ畑や黒い牛たちがのんびり過ごす草原(今宵いただく石垣牛か!?)を見ながら北にドライブ。岬で臨む海は大パノラマの広がりで、水色から濃緑のグラデーションが少しずつ変化する様子は、言葉にできない美しさ。狭い道を抜けてビーチに出れば、真っ白な砂とビックリするぐらい透明な水にもう感涙。長い自粛生活で感動のため息をつく機会に恵まれなかった数ヵ月分の「はぁ~っ、きれい♡」を何度口にしたことか。翌日はフェリーで10分の竹富島へ。サンゴ石灰岩の低い石垣に囲まれた民家は、青空に映える赤い琉球瓦の屋根、さまざまなポーズのシーサーもキュートに鎮座。色とりどりのハイビスカスやブーゲンビリアが島中に咲き誇り、そこかしこに島バナナやパパイヤが実り、まさに楽園。3日間では到底飽き足らず、あぁ老後はこんな所で暮らしたいと思ったのでした。

 そして、島旅の醍醐味は特有の食文化!食べてみたかったオオタニワタリの新芽やピパーチの生葉、月桃の実、島とうがらしなどレア材料も無事仕入れ、ピパーチの苗もゲット!当分はおうちでなんちゃって石垣暮らしを楽しみます♪

料理研究家 うの まきこ
日本の伝統食を考える会会員。食品メーカーでアイスクリームなどの新製品開発等に従事したのち、料理研究家古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良前理事長。

Table Vol.429(2020年11月)より
一部修正・加筆

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