さて今月は除去食生活で心がけたことを書いてみます。まず一番大切にしたのは娘が自分のことを「アレルギーでかわいそう」と思って育ってほしくなかったので、家での食事は基本的に家族そろって同じメニュー。大人用と娘用に分けて作るのがメンドクサイからではありません(笑)。また実家や親せき・親しい友人同士での集まりなどで、娘が食べられないものがあっても、かわいそうと言わないでねとお願いしました。その代わりに娘の好物を、みんなで一緒に食べられるようにたっぷりと持参させてもらい、会食の時も疎外感を持たずに楽しく同席できるように準備しました。

 保育園に入園してからは、食べられない献立~例えばつなぎに卵が入るハンバーグや衣に卵を使う揚げ物類、サンドイッチなどのパンメニュー~の日は、乳卵抜きで同じ料理を作り、食いしん坊の娘が友人たちと一緒におかわりしたくならないようにちょっぴり多めに持たせました。そして3歳になった頃、「卵、乳」という字がお菓子の箱の後ろ側の四角い枠の中にあれば、痒くなるから食べないようにしようねと教えました。もちろんまだ字は読めませんが、形で何でも覚えちゃうお年頃。一緒に見る練習を繰り返すうちに、象形文字のようなヘタクソ漢字を自分で書いて「これ食べたらあかんねん」と伝えることができるようになりました。これがきっかけで文字に興味を持ち、読書好きになったのは思わぬオマケの収穫です。

 調理の時には、まず卵や牛乳を使う目的を考えてその代用品を考えます。お好み焼きの生地なら卵を入れることでふんわり感がアップ。ならばベーキングパウダーや長芋を使いましょうか。挽き肉料理のつなぎの卵は使わなくても平気!これからの季節なら旬のオクラや茹でたモロヘイヤを刻んで入れてもいい感じにまとまり栄養価もアップ。卵で固める卵豆腐やプリンは、寒天や葛粉で豆乳+クリームコーンを固めりゃOK。そんな具合に、
牛乳⇒豆乳・ココナッツミルク・ライスミルク。バター⇒デザートならココナッツオイル。卵⇒クリームコーン・長芋・かぼちゃやさつま芋のペースト。などなどの置き換え食材をいくつか想定しておくと便利です。手作りに疲れた時にはコープ自然派のアレルギー用食品に頼るのもあり。おうちメニューのヒントにもなるし、非常用ストックも兼ねて常備しておけば何かと安心。お母さんが頑張り過ぎてストレスをためないで!上手に手抜きもして、親子ともどもキゲンよく暮らすのが一番。地域やコープ自然派のアレルギーサークルなどでママ友を見つけて情報交換をするのもおススメですよ。

料理研究家 うの まきこ
日本の伝統食を考える会会員。食品メーカーでアイスクリームなどの新製品開発等に従事したのち、料理研究家古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。奈良県在住。

Table Vol.367(2018年5月)