空堀商店街(大阪市中央区)でコープ自然派おおさかの活動拠点づくりがスタート。プロジェクトチームを立ち上げ、クラウドファンディングの募集、SNSによる情報発信など年明けから準備を進め、2020年7月12日(日)、オープンしました。
空堀商店街は、松屋町筋から谷町筋、上町筋へと続く歴史あるアーケード商店街。遠方からも多くの人たちが訪れる魅力的な街並みは、数々の映画のロケ地にもなっています。
コープ自然派おおさかの活動拠点施設は約100年前の金物店をリノベーションして新旧を融合したデザインに仕上がっています。正面外観には店で使用していたふすまやサッシなどを解体し、できる限り元からある材料を活用。玄関扉は商売で使っていた木箱を組みなおしたヘリンボーン模様の現代的な雰囲気です。玄関から入ってすぐのカフェスペースは、昔の雰囲気を残した壁面と樹齢100年の欅を誂えたテーブルの憩いの空間。中2階は組合員活動などに利用できるフリースペースで、床板にはNPO国産材住宅推進協会からプレゼントされた国産杉が貼られ、窓からの日射しと足元からぬくもりが感じられます。2階は託児スペースとして使用し、子ども用トイレも設置。半地下は涼しく夏日でも天然のエアコンが効いているようです。
施設の名称とロゴマークは組合員からアイデアを広く募り「からふる」と命名、ロゴマークは若草色で太陽や草木などをデザイン。資金集めのためのクラウドファンディングでは多数の組合員の協力で約30万円が集まりました。
2020年5月30日・31日に30名が参加して行われた壁塗り体験では、100%自然素材の壁材「微風(そよかぜ)」を使用してプロの左官屋さんの指導のもと行われました。「微風」は脱臭・調湿効果がある白い竹炭とゼオライトをFC剤(無機イオン化合物)で結合。通常、接着にはセメントが使われますが、FC剤を使用することで調湿効果があります。大工志望の子どもたちをはじめ、大人たちも剣先コテを使い、左官屋さんさながらに塗り進め、あっという間に作業を終えました。
2020年7月12日(日)、オープニング・セレモニーパーティではプロジェクトメンバーをはじめ、ロゴマーク・ネーミング発案者、オーナー(元金物店主)、カフェ運営の方などが集まり、「からふる」誕生を祝いました。
今後は、株式会社コープブレッドファームの朝焼きパン、オーガニック野菜、自然派Style商品などを販売するマルシェ、カフェ営業、イベント開催などを通じて「からふる」を広く伝え、学び合い、交流し、オーガニックのおいしさや心地よさを感じ合える場として、地域に根ざした活動を行います。
Table Vol.424(2020年9月)より
一部修正・加筆