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生産者訪問・商品学習会

<小川生薬から学ぶお茶の選び方>ほっこり、ゆったり「お茶の会」

2019年11月7日(木)、コープ自然派おおさか(吹田ブロック主催)では、安心・安全なお茶を製造する小川生薬・小川萌々子さんにいろいろなお茶の特長や選び方などを教えていただき、ゆったりお茶を味わいました。

小川生薬・営業担当の小川萌々子さん。検査や設備についての情報は小川生薬研究室のページ(Ogawa Crude Laboratory)でも確認できます。

国産の原料にこだわる

 徳島県は全国有数の生薬(薬用植物)の産地。小川生薬は豊かな自然に恵まれた徳島県三好郡東みよし町で1925年に創業しました(当初は小川商店)。初代は生活物資を山間の村々に運び、そこで収穫された生薬と引き換えるという方式で和漢生薬を集荷、四国の山々から集められた生薬を選別して大阪の道修町をはじめとする生薬問屋に納入したのが始まりです。

 現在、漢方薬や健康茶の原料として国内に流通している生薬は、中国など世界各国から輸入されるものが中心ですが、小川生薬では国産の原料にこだわり、地元・徳島や四国をはじめ、全国各地に漢方素材を精選、原料採集から検査、カット、乾燥、選別、粉砕、焙煎、パッケージに至るすべてを自社で行っています。そして、安全性を確保するため200項目以上の残留農薬検査のほか東日本大震災後は放射能検自生する生薬や査も実施、伝統製法を守りつつ生産者の育成や新しい加工技術、活用方法の開発などにも取り組んでいます。

現代に息づく伝統の技

 学習会では、まず、「新鮮・朝採りごぼう茶」から試飲しました。「新鮮・朝採りごぼう茶」はその名のとおり、早朝に収穫したごぼうのみをその日のうちに加工した新鮮なごぼう茶です。原料は徳島県産のごぼうに限定。皮つきのごぼうを丁寧に水洗いし、乾燥させ細かく砕いてからじっくりと焙煎しています。ごぼうは水溶性食物繊維を豊富に含むため、便通や美肌効果が期待されます。「ほのかなごぼうの香りに癒される」「思っていたよりずっと飲みやすい」など参加者は味と香りを楽しみました。

 次は、コープ自然派でも人気の「身土不二茶」。「人の命と健康は食べものを育てるその土とともにある」という考え方のもとにつくられたお茶で、はと麦をベースに玄米、ドクダミ、柿の葉など8種類の国産原料をブレンドしています。「くせがなくて子どもにも飲ませられる」「ほんのり甘みがあっておいしい」「毎日のお茶として飲みやすい」などの感想が参加者から出されました。

「身土不二茶」に使われる8種類の素材

 続いて試飲した「徳島産みんなの柿の葉茶」は、原料を徳島の生産者・森さんに限定。森さんは標高400メートルの山で30年以上も柿の栽培を続けています。柿の葉を収穫から2時間以内に乾燥させて加工、小川生薬が産地にあるからこそつくることができる新鮮な柿の葉茶です。柿の葉茶は日本人が古くから健康のために愛飲してきた歴史もあり、一般的に柿の葉にはミネラルやビタミンCが含まれています。

お茶を味わいながら交流

交流タイムでは小川さんにいろいろ質問。小川さんお気に入りのお茶は「身土不二茶」と「有機黒豆茶」です

 コープ自然派に新登場の2種類のお茶も紹介されました。「ポスティ」11月4週号に掲載された「有機カモミールルイボスティー」は小川生薬の自社農場で有機栽培したカモミールとコープ自然派で取り扱っている「有機ルイボス」(南アフリカ産)をブレンドしたオリジナルティー。カモミールはリラックス効果があり、甘くやさしい味わいのお茶です。

 「ポスティ」12月2週号掲載の「有機瀬戸内レモン・ルイボスティー」は瀬戸内海の穏やかな環境で育てられた「有機レモンピール」と小川生薬の社農場で栽培した「有機レモングラス」を「有機ルイボスティー」とブレンド。レモングラスのさわやかな味わいは目覚めの朝にぴったりです。

 最後に「国産はとむぎグラノーラ」も試食。国産原料100%。砂糖・油・添加物不使用で、はとむぎを中心に5種類の国産穀物をブレンドしたグラノーラはサラダやヨーグルト、アイスクリームなどのトッピングに最適、スープに入れてもおいしくいただけます。

 交流タイムではそれぞれお気に入りのお茶とともに大判焼き(十勝産小麦100%、北海道・九州産小豆使用)をいただきながら、「冷え性にはどのお茶がいいですか」「ダイエット効果が期待できるのは?」などと小川さんに質問。「毎日飲むものだから、安心して飲めるものがいいですね」「放射能検査をしているのも安心」などの感想を語り合います。また、コープ自然派で取り扱っている「国産黒蒸し生姜粉末」は料理やお菓子づくりにもとても使いやすいという声もありました。

当日の司会・進行を務めた吹田ブロック・小林さん。各テーブルごとの交流タイムではさまざまな情報交換も。

Table Vol.406(2019年12月)

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