2019年3月28日(木)、吹田市山二地区公民館との共催で、NPO自然派食育・きちんときほんは「春休み食育講座」を開催、幼児から小学校4年生まで20名の子どもたちは無添加ウィンナーづくりを体験し、紙芝居やミニ実験などで添加物について学びました。
無添加ウィンナーづくり
NPO自然派食育・きちんときほんは、組合員だけでなく、地域の人たちとともに食をめぐる環境を良くしようと各種講座や講演会、料理教室などを開催しています。吹田市山二地区公民館との共催で行われた「春休み食育講座」は、鎌倉ハムクラウン商会・魚住治人さんを迎えて無添加ウィンナーづくりを体験し、添加物について学ぼうという企画です。
魚住さんの説明でさっそくウィンナーづくり。ボウルに塩と豚ひき肉を入れて10分間、手でしっかり捏ねます。その後、水(50cc)、砂糖、こしょう、それにすりおろしたレモンの皮を入れてさらに捏ねます。「粘り気となめらかな食感を出すには一度も冷凍していない肉を使用することがポイントです」と魚住さん。冷凍すると塩溶性たんぱく質が壊れて粘り気が出なくなるのとのことです。
次にノズル付容器に捏ねたひき肉を入れ、羊の腸に詰めていきます。力を入れすぎると腸が破れ、弱すぎると空気が入り、最初はなかなかうまくいきませんが、魚住さんの適切なアドバイスでしだいにコツをつかみ、最後はみんな上手になりました。適当な長さでキュッキュッとねじればウィンナーは完成、80℃の湯で20分間ゆがき、うす切りしたキュウリと炒めたキャベツとともにバターロールに挟み、ケチャップとマヨネーズをかけてホットドックにしました。タマネギや人参、トマト、キャベツ、それに余ったひき肉を団子にして入れたミネストローネもつくりました。
添加物についても学習
試食がひと息ついたところで、NPO自然派食育・きちんときほんメンバーが紙芝居を披露。本紙の表紙やコープ自然派配送車のイラストでもおなじみ、仲田まりこさんが絵を担当した楽しい紙芝居です。途中から「長もちくん」「味つけくん」「色つけくん」という添加物トリオが登場し、市販ウィンナーには、着色剤、発色剤、保存料、化学調味料などの添加物がたっぷり含まれていることを伝えます。鎌倉ハムクラウン商会では、原材料は豚肉、塩、砂糖、香辛料のみ、無塩せき(亜硝酸ナトリウムなどの発色剤を一切使用しない)でハム・ソーセージを製造し、学校給食や生協などに提供しています。
「ちょっと味がうすいけどおいしかった」「ウィンナーづくりは最初難しかったけど楽しかった」などと話す子どもたち。後片付けもきちんと終え、春休みの楽しい体験学習は無事終了しました。
Table Vol.391(2019年5月)