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くらしと社会

季節の薬膳料理教室

2018年9月26日(水)、コープ自然派奈良 (つながる委員会主催) は、自然治癒力を高めて病気になりにくい体質をつくるため、体に優しい薬膳料理教室を開催しました。

講師のエリーゼ華さん(左から2人目)と助手の丹羽さん(左)、そしてつながる委員会のみなさん。

「長夏」の季節の食養生

 講師の薬膳食養料理家・エリーゼ華さんは、薬膳食養療法士として地元・奈良を中心に活動しています。東洋医学では春夏秋冬の夏と秋の間を特に「長夏」と言い、日本では残暑や台風など湿気の多い時期です。また、この季節は「湿=水分」が 「脾=胃腸」にたまり、胃腸機能が低下しやすくなります。そこで、食養生としては「健脾」、つまり胃腸を丈夫にし、消化吸収を良くすると同時に、体内の余分な水分と熱を取り除くことが必要だとエリーゼ華さんは話 します。  

 胃腸の働きを活発にし、消化吸収を助ける食材としては、白きくらげ、豆乳、山芋、オクラ、 小豆、イチジク、とうもろこし、さつまいもなどがあります。そして、体内の余分な水分を取り除く「利水」には、そば、きゅうり、緑豆、小豆、とうもろこし、ハト麦、そら豆、えんどう、セロリ、冬瓜、スイカ、ブドウ、キウイなどがおすすめ。さらに、体を温め発汗することにより、体内にたまった熱と水分を体表から出すものには、みょうが、ねぎ、大根などがあります。

五臓をバランス良く活性

 東洋医学では内臓を5つのグループに分け、この「五臓」を バランス良く活性化することが大切だと言われています。五臓とは①肝(肝臓・胆のう 目・ 筋肉)、②心(心臓・小腸 舌・ 血)、③脾(脾臓・胃 唇・肌)、④肺(肺臓・大腸 鼻・皮膚)、⑤腎(腎臓・膀胱 耳・骨)に分けられ、それぞれに対して活性化を促す食材を同じく5つに分類し体系化しています。

 そして、この5つに分類された食材を「五味」と言い、①「酸」酸っぱい酸味、気や汗を収れんする作用と免疫を高める作用 (酢、レモンなど)②「苦」苦味は気を降ろす働きがあり、体の余分な水分を排泄する作用(にがうり、ゴボウなど)③「甘」甘味は滋養する作用と同時に、熱がこもり余分な水分が溜まる作用(かぼちゃ、さつまいもなど)④「辛」ピリッとした辛味、発汗作用と気を巡らす作用(大根、ねぎなど)⑤「鹹」カンと読み塩辛い味を言い、血圧を上げる作用があり摂りすぎると「腎」の負担になるとされています。  

 例えば、「肝」が弱っている時は、体が酸っぱい味を求め酸味がそこに働きかけます。このように「心」には苦味が、「脾」には甘味、「肺」には辛味、「腎」には塩味が働きかけることで、 バランスをとると考えられています。

健脾薬膳料理に舌つづみ

旬の食材をバランス良く摂るお話と試食の後は、活発な意見交換も。

 エリーゼ華さんのお話の後はいよいよ試食。この時期に合わせた「薬膳そば」は、余分な水分を体外に出し、発汗作用もあるという黒きくらげ、長いも、オクラ、みょうが、大葉、のり、ねぎ、大根おろしなどの薬味たっぷり。デザートの「ココナッツミルクのぜんざい」は、 甘味の滋養と白きくらげの美肌効果を期待、材料はココナッツ ミルク、豆乳、ナタデココ、アロエ、クコの実、緑豆に白きくらげ入りと実だくさんです。

 参加者は、薬味たっぷりそばと、程良い甘さに色とりどりの具が入ったぜんざいに顔がほころびます。それぞれの食材の効能や秋の味覚を生かす献立などについて、講師のエリーゼ華さんとも話が弾み、夏の疲れが癒されるひとときとなりました。

Table Vol.379(2018年11月)

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