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くらしと社会

毎日のごはんをもっとやさしく、おいしく!梅﨑和子さんに教わる陰陽調和料理・重ね煮の基本

「毎日のごはんで家族の元気を育てたい」と、2025年10月7日、コープ自然派おおさか(LPAの会)では、いんやん俱楽部の梅﨑和子さんを講師に迎え、簡単でおいしい陰陽調和料理・重ね煮の基本を教わりました。

梅﨑さんの気持ちが楽になるような語り口に参加者も笑顔に

「陰陽調和の重ね煮」って? 

 重ね煮とは、食材を鍋の中に順番に重ね、ふたをして蒸し煮する調理法です。自然のエネルギーの流れである陰陽を取り入れることで、旬の恵みがお鍋の中で調和します。素材本来の旨みを引き出し、深みのある味わいに。また、ふたをして対流させることで早く煮炊きできるので、時短でエコロジーな調理法としても注目されています。

栄養満点でおいしい、らくちん

 旬の野菜の栄養を手間なく、おいしく、たっぷりと摂れるのが重ね煮。油や砂糖はほとんど使わないので、生活習慣病が心配な方にもオススメです。さらに、一つの鍋で調理できるので後片付けもらくちん。離乳食や介護食も、味つけ前まで一緒につくって取り分けて味を調えれば、ひとつの料理で家族みんなの分ができあがります。
 重ね煮すると野菜の旨みが生きるので、だしは使わず、最小限の調味料でおいしく仕上がります。基本的な調味料は、塩、みそ、酢、しょうゆ。野菜の皮もアクもまるごと使うので面倒な皮むきも不要で、アクも旨みに変わります。野菜の旨みや栄養は皮にたくさん含まれ、アクはポリフェノールの宝庫です。

切って、重ねて、煮るだけ

 当日は「秋の味噌汁」の調理を実演。参加者はメモを取りながら梅﨑さんを囲みます。鍋の中には、「陰」のものを下、「陽」のものを上に重ねていきます。天にむかって伸びていくもの(果菜など)は「陰」、地に深く伸びていくもの(根菜など)は「陽」というイメージで、下からきのこ・海藻、葉菜・果菜、イモ類、根菜、さらに穀物、魚介というふうに重ねていきます。ですが、順番はおおざっぱでも大丈夫。「自然の懐は大きいから神経質にならなくていいですよ」と、梅﨑さんはおおらかに笑います。
 野菜を重ねた鍋のいちばん上にみそを置いて、具材が浸るくらいまで水を入れてふたをして煮るとあっという間に火が通りました。会場にはいい香りが漂い、試食すると体に染み渡るような味わいで、あちこちから感嘆のため息が聞こえました。

おいしいから続けられる

 梅﨑さんはこれまで、体質に合わないのにベジタリアンやヴィーガンにこだわりすぎたり、特定の食品が体によいからと食べ続けて体調を崩した人などをたくさん見てきたそうです。「いちばん大切なのは、自分の体質や体調に合ったものを食べること」と話す梅﨑さん。家族の体を養う毎日のごはんだからこそ、「おいしくないと続かないからね」と、無理をしないことが大事だと強調します。

「塩水重ね蒸し煮」のススメ

 梅﨑さんがいまイチオシの重ね煮料理は「塩水重ね蒸し煮」です。季節の野菜を切って重ねた鍋に、おすましくらいの塩加減(0.8 ~0.9 %)の塩水1 / 3カップを加えて、強火で蒸し煮にします。色よく好みのやわらかさに煮えたら、ごま油を加えて混ぜながら中火で炒り上げ、油が野菜になじんだら、鍋底ごと水につけて冷まします。これだけでお弁当の一品にもぴったりの副菜が完成。コツは、野菜すべてが同じくらいの時間で火が通るように切る大きさや薄さを調整すること。「野菜セットで届く旬の野菜でつくるのもオススメですよ。素材の味を舌がおぼえると、体も心も元気になります」

LPAの会では、組合員が主体的に生活設計や資金計画を考える力を育む学びの場を提供しています

Table Vol.521(2026年1月)

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