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くらしと社会

「原発賠償ひょうご訴訟」を親子で傍聴

2018年8月2日(木)、コープ自然派兵庫(なでしこ原っぱ西チーム主催)は、夏休み企画として「原発賠償ひょうご訴訟」を親子で傍聴、裁判後の報告集会では裁判の内容や福島原発事故後の様子などが報告されました。

コープ自然派の旗とバナーを持参し、原告団の入場を拍手で迎えました。

わくわくドキドキ初体験

 裁判開始1時間前に組合員ファミリーが続々と集合。赤ちゃん連れママや小学生たち総勢50名が集合したところで、「なでしこ原っぱ西チーム」メンバーと担当理事が裁判について説明。その後、原告団の入場を拍手で迎えました。傍聴定員をオーバーしましたが、他の参加者の好意でコープ自然派ファミリーは全員傍聴席へ。TVで見る裁判光景を間近にして子どもたちは緊張気味です。原告団の弁護士が準備書面を読み上げると、子どもたちは神妙な面持ちで聞きました。「めちゃ緊張した」「難しくてよくわからなかった」などと感想を話す子どもたち、裁判傍聴は全員初めてということでした。

原告団の声に耳を傾ける

 裁判後の報告集会では、「予測されていた津波への対策を東京電力が先送りしていたことを国や東京電力は認めず、ごまかそうとしている」ことを弁護団が報告、橋本原告団団長は多数の子どもたちの参加に元気づけられたと話します。橋本団長のお孫さんは福島に留まっていましたが、鼻血を出すようになり、富山に母子避難したということです。

 コープ自然派兵庫組合員で原告の大関美紀さん・藍さん母娘は5年前に福島県郡山市から姫路市へ避難・移住。当時、小学5年生だった藍さんは18歳になりました。今夏、福島県に里帰りし、祖父が家庭菜園で栽培したブルーベリーをどうしても食べられなかったこと、宮城県の祖母が用意してくれたお寿司をおいしく食べられなかったことが悲しかったと藍さん。そして、18歳になった今、自分の健康は自分で守り、自分たちの世代が原発問題を引き継いで親世代や子ども世代とともに頑張りたいと力強く宣言しました。富岡町から避難したMさんは、潤沢な自然の恵みや友人・親戚たちとの関係を失った悲しさは国や東京電力にはわからないだろうと話しました。

福島県郡山市から姫路市に母子避難した大関藍さんの素晴らしいスピーチに大きな拍手が起きました。

 姫路市に避難したコープ自然派兵庫・石井理事は「50名もの方が参加してくださってとてもうれしいです。子どもたちには裁判所の雰囲気を感じ取ってもらえたのではないでしょうか」と報告、その後、全国の原発賠償訴訟の様子や避難者の現状などが報告され、署名やカンパ袋が回されて子どもたちも署名に参加、高学年の子たちは熱心にメモをとり、「夏休みの課題研究はばっちり!!」とガッツポーズの子もいました。

裁判後の報告集会には多数の人たちが参加しました。

Table Vol.375(2018年9月)

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