2024年12月7日、コープ自然派京都(商品委員会・産直委員会)は、ディオニーの重見光次郎さん、京嶋遼平さんを招いてワインと日本酒の試飲会を開催しました。

自然派ワインの魅力
ディオニー株式会社がめざすのは、自然と共鳴しながらつくり上げる「ワインと暮らし」「地酒と団らん」「人々の喜びと幸せ」のハーモニー。京都市伏見区で自然派ワインの輸入販売と、日本各地のお酒や自社開発食品の販売をしています。
自然派ワインとは、化学肥料・除草剤・殺虫剤などを使用せずにブドウを育て、酸化防止剤などの添加物を極力加えない醸造法でつくられたワインです。京嶋さんは日本ソムリエ協会認定のワインエキスパート。「ワインはブドウを洗わずそのままプレスして醸造するため、多くのワインから残留農薬が検出されています。自然派ワインはそのような心配なく楽しめるワインです」とその特徴を伝えます。
自然派ワインの栽培方法は、土壌の生きものや環境を守り、土地のチカラを最大限に引き出したブドウを育てることにもつながります。「土壌、気候、地形など、その土地ならではの条件を〝テロワール〟といいますが、テロワールが育む複雑な味わいこそが自然派ワインの一番の魅力だといえます」と京嶋さん。

テロワールを表現するワイン
「アンヌマリーブリュット ロゼ」は、世界3大スパークリングワインの1つ「カヴァ」の生産地ペネデス(スペイン北東部)で育てられた無農薬ブドウ「ピノ・ノワール」100%でつくられています。輝きのあるピンク色できめ細やかな泡。イチゴやラズベリーのような香りが魅力的で、ほどよい果実の甘みとさわやかな酸みが絶妙なバランスです。生産者は100年以上前からブドウ栽培を営み、バイオダイナミック農法で栽培しています。
バイオダイナミック農法とは、ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一つ。「月の満ち欠けに合わせて種まきや収穫をしたり、砕いた水晶を畑にまいて日光を取り込みやすくしたり、宇宙を含む自然すべてとの調和をめざす栽培方法です」と京嶋さんは紹介します。
ラベルのヒミツ
デザイナーのmomo(植村胡桃)さんが、ディオニーのためにデザインしたラベルがいくつかあります。「美しい星地球をこれ以上汚さない一歩になれば」という想いで誕生した白ワイン「リヴィングアース」。ラベルには環境保護の象徴的な動物であるクジラと、ブドウのツタが空と海と大地をつなぎ共存を表現しています。赤ワイン「ナチュール・ヴィヴァン」のラベルは、ハワイ・カウアイ島のビーチに海の守り神である海亀や女神が描かれ、自然への敬意が表されています。「海、太陽、動物、そして私たち。自然があるべき姿であるために」という想いでつくられ、売り上げの一部が海洋保全に寄付されます。
伝統に培われた技の結晶、日本酒
ディオニーではこだわりの日本酒を取り扱っています。「ツルをよぶお米」でつくられた「PURE junmai(茨木酒造)」は、日本酒ビギナーや、くどくない甘口が好きな人におすすめとのこと。「冷もいいですが、寒い時期は熱燗でぜひ!」と、日本酒担当の重見さん。鍋で水を沸騰させ、火を消したところにお酒の入った徳利を入れて2~3分外側からゆっくりと温めることで丸みのある旨い燗酒ができます。また、斎藤酒造は全国新酒鑑評会で14年連続金賞を受賞する京都伏見の蔵元で、「英勲24h」は新酒を火入れせずそのまま瓶詰めした季節限定の生原酒です。

2024年12月、日本酒や焼酎など日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。重見さんは「ワインはブドウで味が変わりますが、日本酒はつくり手(杜氏)によって味が変わります。先人たちが培ってきた素晴らしい技術の結晶を、ぜひ味わってみてください」と話しました。を
Table Vol.511(2025年3月)