コープ自然派で初めての“有機小麦の冷凍うどん” ができました。産直の有機小麦粉と塩のみでつくるうどんは、シンプルだからこそ原材料の味が際立ちます。モチモチとした歯応えと強いコシで、噛むと小麦の風味が広がり「うどんってこんな味だったんだ」と感じるうどんです。今月の「ちょっと教えて」は、商品部の大城さんに、「商品開発への思い」について教えていただきました。
一緒に国産オーガニックを拡げる
産直の有機小麦をパン以外にも拡げよう!と企画したのが今回の冷凍うどん。有機小麦は日本有機加工食品コンソーシアムで調達し、製造は自然豚の生産者で「さぬき夢うどん」を販売する七星食品に依頼しました。産地と生協と加工メーカーが連携して国産オーガニック加工品の商品開発に取り組んでいます
製造方法のこだわりは?
讃岐うどんは「コシが命」といわれます。噛みごたえと弾力を出すために真空ミキサーを使い、中の空気を出しながら生地を練り上げることでお店で足で踏んでだすようなコシが生まれます。麺の切り出しには包丁切りの機械を使っているので、麺のカドがピシッと立ち、長時間茹でても煮崩れしない麺に仕上がりました。
市販の冷凍うどんは?
2023年度の冷凍うどん生産数は11億食以上と冷凍麺の56%を占めていますが、その多くは輸入小麦で、国産小麦は1割程度。なかでも日本で生産する小麦のうち有機小麦の割合はわずか0.1%です。輸入小麦には輸送中のカビや腐敗を防止するためのポストハーベスト農薬(殺菌剤、防カビ剤)や収穫前除草剤グリホサートの心配があります。国産有機小麦の製品を選ぶことで、子どもたちの健康を守り、有機の田畑を拡げましょう。
Table Vol.508(2024年12月)