自身と納豆のかかわりなどについても話すカジノヤ・森本営業支援室長。

発酵食品ブーム到来で、改めて注目されている「納豆」。2018年11月2日(金)、コープ自然派京都(商品委員会主催)は、1946年創業の(株)カジノヤ・森本営業支援室長を講師に迎えて菌活学習会を行いました。

納豆は健康食品の優等生

 厳選した大豆を使い、伝統の製法を守り続けている(株)カジノヤ。毎晩2パックの納豆を常食しているという講師の森本営業支援室長は北海道出身で、実は納豆が食べられなかったと言います。通常、納豆は子どもの頃に親が食べるか食べないかで分かれる食品でもあり、大人になっておいしさに目覚めたという人も多いということです。

 納豆に含有される「納豆キナーゼ」は、酵素タンパクの一種で血栓を溶かす働きがあると言われています。また、リノール酸を含み、悪玉コレステロール値を下げて動脈硬化や心臓病を予防。さらに、肝臓の働きを助けるビタミンB2や貧血を防ぐビタミンB12、ビタミンKなども大量に含み、まさに健康食品の優等生とも言えます。森本さんの家系は血栓ができやすいこともあり、今では納豆は必需品、特にお酒をたしなむ夕食やおつまみには欠かせないということです。

安心・安全の追求を徹底

 カジノヤは川崎市に本社を構え、1987年に関西に営業所を開設。原材料の大豆は契約栽培で産地証明を取り、製造に当たっては残留農薬検査、遺伝子組み換え検査、放射能検査、微生物検査、さらに発芽テスト、大豆適性確認、食味テスト、工場の衛生検査(外部検査機関)、防虫と防鼠、異物除去、発酵室の温度管理、社内の製造関連スタッフのチェック、排出する水のBOD対策などのチェック体制を徹底。「時間をかけてじっくり発酵させることで、大豆のうま味を引き出し臭いを抑えます。タレも化学調味料は使わず、昆布や魚介など天然のだしにこだわっています」と森本さんは話します。

本物の納豆を味わって

 大粒納豆と小粒麦納豆を試食しながら活発な質疑が行われました。大粒と小粒の違いは?との質問には、「大粒は『ユキホマレ』、小粒は『ユキシズカ』と『すずまる』という大豆の品種の違いで、カジノヤ関西営業所ではコープ自然派さんに大粒納豆を供給するために北海道の渡部農園の大豆を100%使用しています。遺伝子組み換え大豆は一切使用していません」ときっぱり。また、このような徹底した安全・安心な製品づくりの代償は価格に反映されているのか?との質問には、「常食する食品としてあまり高価では買っていただけないので、製造過程で余分な電気を消すなど企業努力で経費を削減しています」とのことでした。

 森本さんのおすすめレシピは、ネバネバメニューの長芋やオクラとの組み合わせ。少量の砂糖を入れると粘りが増し、子どもでも食べやすくなるということです。ただ、注意してほしいのは、高温に弱いためチャーハンや卵焼き、オムレツなどに入れるのはおすすめではないと森本さんは言います。

 関西圏での消費量は、残念ながら京都が全国34位、大阪は45位、最下位は何と和歌山とのことで、関西圏でも納豆の優等生ぶりがもう少し知れ渡ってほしいところ。試食では、大豆の大きさや麦と合わさった食感を味わいながら、納豆の素晴らしさについて改めて学びを深めた1日となりました。

学習会を終えてカジノヤのみなさんとコープ自然派京都スタッフで記念撮影。

Table Vol.382(2018年12月)