今月の「ちょっと教えて」のテーマは、香害(こうがい)です。
香害(こうがい)とは？
どんな症状がでるの？
頭痛、吐き気、思考力低下、咳、疲労感、めまいなど症状は多岐にわたります。さらに、香りが長持ちする製品の多くにマイクロカプセル(プラスチック)が使われており、吸い込むことで健康被害につながったり、飛散したプラスチック片は土壌や海洋のプラスチック汚染の原因となっています。
香害は化学物質による健康被害
香害とは、合成洗剤、柔軟剤、香水、除菌消臭剤、制汗剤などに含まれる香料による健康被害のことです。現在、日本で流通している香料の90％以上が石油由来の化学物質であり、なかにはアレルギーを引き起こしやすいものや、内分泌かく乱作用を持つもの(環境ホルモン)もあります。
子どもへの影響はさらに深刻
子どもにとって、体重当たりの呼吸量や皮膚面積は約2.5倍になります。発達期というさまざまな器官が形成される時期に有害な化学物質にさらされることで、取り返しのつかない影響を受けることになります。
コープ自然派の取組は？
コープ自然派では、合成界面活性剤、蛍光剤、合成香料、化学合成の抗菌剤・殺虫剤を使用した商品は取り扱いません。また、配送トラックや営業車の車内禁煙、芳香剤・消臭剤の禁止、勤務時の香水、体への消臭剤の使用禁止、制服洗濯時に香害に配慮した洗濯をするよう周知して、定期的に学習会を実施するなどの取組を進めています。
組合員へのお願い
商品を入れる箱やカタログを入れる袋などが組合員の家庭を行き来する間に香りが付着し、次に配達されたカタログや商品に香りが移って苦しんでいる方がいます。香害は第二の受動喫煙とも呼ばれています。カタログに掲載されているせっけんなどの商品を利用していただくことで、意図せず〝加害〞してしまうことを防ぐことができます。ご理解の上、ご協力をよろしくお願いします。
Table Vol.501(2024年5月)
