高知県に自社工場を持ち、オーガニック製品をつくっているハート。2009年には寝具の会社として日本初の国際オーガニック繊維基準「GOTS」「OCS」の認証を取得しています。今回は、代表取締役 山岡弘章さんにそのこだわりをインタビューしました。
───ハートについて教えてください
山岡 肌にやさしいだけでなく、「使う人を守り」「つくる人を守り」「環境を守る」オーガニック製品をつくり続けています。原点は、わが子を想う気持ち。前社長の父親は、私が幼い頃にアレルギーで苦しむ姿を見て、アレルギーのために夜も眠れず苦しんでいる人や、体の弱い人たちが安心して眠ることができる安全な布団をつくりたいと、1988年に創業しました。
オーガニックというのは、「人を含めた生態環境を守る」ということにつきます。原料から製品に至るまで化学薬品を使わず、すべての工程においてトレーサビリティを徹底して、有害とされる薬剤の混入がないことが確認された「安全・安心」なものづくりの体制を確立しています。
───春のキャンペーンのイチオシ商品は?
山岡 「オーガニックたっぷり8重織ガーゼケット」です。熟練の職人が手間ひまかけて手作業で製造しているので、1日にほんの10枚しかつくれません。細い糸まで綿糸を使い、独自の製法で8重に織り込んでいくのでボリュームのあるふんわり感が生まれます。
泉大津市(大阪)は「日本一の毛布のまち」ですが、時代の波に押されて生産量は最盛期の約4%にまで激減。このままでは日本の高い技術が詰まった〝いいもの〞をつくる〝いい工場〞がなくなってしまいます。そこで、長年積み重ねてきた技術力を次の世代に受け継ごうと産地応援企画を始めました。製品の良さと現状を知っていただくきっかけになればと思っています。
\春のキャンペーン商品/
8 号~14 号(2024年度)までの7 週間、コープ自然派組合員限定で、ハートのこだわり寝具3 点を特別価格で紹介します。
Table Vol.501(2024年5月)