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くらしと社会

NO Nukes!原発いらないお話会&パレード

2023年7月9日(日)コープ自然派兵庫は、脱原発に向けて活動する12市民団体と共に「子どもたちの地球を汚すな!原発いらないお話し会&パレード」を開催。多くの市民と共に、目に見える行動、耳に届く声をあげるなどの多様な表現で脱原発運動を創り、広げました。

約120名が横断幕やプラカードをもって、神戸駅周辺から元町商店街をたのしくパレードし、注目を集めました。

STOP!原発依存社会

 くらしに欠かせない水道水を琵琶湖・淀川水系に頼る地域は多くあります。若狭湾にある原発群から琵琶湖まで、直線距離で約30キロ。若狭湾では40年越えの老朽原発含め5つの原発が稼働、事故が起きれば琵琶湖はたちまち汚染され、生活用水が危機に晒されます。さらに放射能は風に乗って各地へ飛来するため海も土も汚染します。主催者あいさつでは、子どもたちの未来のために、老朽原発を突破口に原発のない社会をめざし、GX(グリーントランスフォーメーション)法の実行を阻止していくことを求めました。

教訓を生かす

 「老朽原発」の言葉の生みの親である化学者・木原壯林さんを講師に迎え「原発をなくす必要がなぜあるのか」を学びました。福島原発事故から12年が経過し、この事故が大切な人や場所、思い出もすべて奪い去ることを多大な犠牲の上に教えてくれました。いまだ多くの避難者が故郷を奪われたままです。「原発は人類の手におえない装置です。百害あって一利なし。戦争になれば格好の攻撃目標になることも実証された」と木原さんは話します。

主催者あいさつを務めた「脱原はりまアクション」菅野逸雄さん・講師 木原壯林さん・司会を務めたコープ自然派兵庫川中常任理事

電気は足りている

 「人類史上初めて経験するエネルギー消費の拡大によって、人は幸せになったのでしょうか」木原さんは問いかけます。政府は電力需給のひっ迫を宣伝し原発推進に躍起ですが、1人ひとりが100W節電すると原発10基分以上の電力需要を抑制できます。木原さんは最後に「人のいのちと尊厳が大切にされる社会を実現しましょう」と話しました。

脱原発運動は人々を勇気づけるもの

 元寝屋川市議会議員、吉本ひろ子さんは「明るく楽しい脱原発運動を創り出そう!」をテーマに、子どもたちに未来は明るいと実感してもらえるよう大人が姿勢を示し、志は楽しくいきたいと話します。吉本さんは街中で原発の賛否を問います。ドイツ元首相メルケルとアメリカ元大統領ネルソンマンデラに触れ、意見の違う人たちとの対話力が脱原発を進めるカギであり、1歩踏み出せばできることが広がると話します。

コープ自然派兵庫活動メンバー「脱原発!チーム原っぱ」と市民団体「脱原発明石・たこの会」で活動する吉本ひろ子さん。

市議選立候補、そして女性議員支援へ

 吉本さんは3人の子育てをしながらフルタイムで働き、土曜は脱原発市民運動、日曜は家事に奮闘。多忙な毎日の中、ある女性議員と出会ったことがきっかけで自身も市議会議員選挙に立候補し見事当選。主婦友達と寸劇をしながら演説を繰り返しました。当選後は男性と対等にやっていくため『女性を議会へ、バックアップスクール』を始動。女性議員に現場の話を聴かせてもらうプログラムなどを実施し、3年間で200人の卒業生を送り出しました。5月3日憲法記念日に「女たちの憲法キャラバン」を開催、大阪府内では女性議員の連携を進め、互いに支え合ってきました。吉本さんの引退後も引き継がれ、様々なアクションに発展しています。

今の政治と未来の環境に責任を持とう

 吉本さんは「12年間議員を務め、民主主義の主権者だと実感した」と話し「議会は若者・女性ゼロのため、女性の貧困や、子ども・教育に関することが議論されにくい。くらしを守るには政治を変えることが重要です。一人ひとりがつながって個性豊かな力を出し合えば、脱原発の可能性はもっと花開きます」と話しました。この国の政策を変えるのは主権者である私たちです。

Table Vol.493(2023年9月)

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