2025年11月20日、連合商品委員会は熊本県熊本市にある熊本大同フーズを訪問。「自然派Style九州産有機ほうれん草」という有機JAS認証の冷凍有機野菜が実現するまでの経緯を聞きました。

──熊本大同フーズのはじまりは?
白石 熊本を中心に全国から集めた青果物を卸売りする「熊本大同青果」のグループ会社として、2019年に創業しました。2021年に冷凍加工工場を稼働し、収穫から約60分以内の野菜や果物を鮮度を保ったまま加工しています。
──「自然派Style九州産有機ほうれん草」実現の経緯は?
白石 「日本有機加工食品コンソーシアム」「国分西日本株式会社」「コープ自然派事業連合」の三者が連携することで、2024年5月から国産有機ほうれん草の冷凍商品の取り扱いがはじまり、1年後には自然派 Style化されました。熊本大同フーズはその製造を担っています。

──原料のほうれん草について教えてください。
白石 加工用野菜というと、品質の低いものや規格外品をイメージするかもしれませんが、加工に適した品種を、露地で大きく栄養たっぷりに育てています。阿蘇山の火山灰土がつくる有機物を多く含む黒ボク土と、白川の豊かな水の恵みによって、えぐみの少ないやさしい甘みのほうれん草が育ちます。

── 加工のこだわりは?
白石 ほうれん草の甘味と旨味が最も高まる旬の1~2月に、味がのる40〜50cmまで育てて収穫。すぐに冷凍加工することで、年間を通じて安定した品質と味でお届けしています。


── 今後の展望を教えてください。
白石 旬を閉じ込めることのできる冷凍野菜の特長や利便性を生かせば、学校給食や家庭でもっとオーガニックを活用していけるのではないかと考えています。機械で収穫するなど省力化することで、有機栽培のハードルも下がります。冷凍野菜でオーガニックの可能性を拡げることができればうれしいです。

Table Vol.523(2026年3月)

