2025年11月20日~21日、連合商品委員会は佐賀県唐津市にあるシーボーン昭徳を訪問しました。「自然派Style昭徳丸が獲った真あじ天日干し・さば天日干し」、その一枚一枚に込められた漁から加工まで旨いを追求するものづくりについて聞きました。

──シーボーン昭徳の始まりは?
竹田 長崎県五島列島・中通島の小さな漁港で1918年、10人の漁師が「任意組合十栄社」を立ち上げました。周囲の船が目を見張るほどの水揚げを誇り、〝伝説の十字船団〟と呼ばれるようになります。その誇りと技、漁師としての覚悟は、いまも昭徳丸の船団に息づいています。

──加工業に取り組んだきっかけは?
竹田 1994年、獲った魚の価値をきちんと活かし安定して届けたいという思いから、佐賀県唐津市に加工場を設立して本格的に加工業に取り組み始めました。同じ頃に、魚本来の味を引き出す方法として「天日干し」を選び、天日干しハウスを設けました。

南向きで日当たり良好。天候を見極め、干し加減を調整しています。
──天日干しについて教えてください。
竹田 選び抜かれた旬の魚の旨みを太陽の光で引き出し、風で余分な水分をやさしく飛ばします。工場2階の天日干しハウスは密閉型で、温度や湿度、風の流れを細かく管理し、魚種や季節に合わせて干し時間を調整しています。


──原料選びで大切にしていることは?
竹田 魚は年ごと、漁場や漁船、日によっても状態が変わるため、〝旬の中の旬〟と判断できたものだけを買い付けています。唐津港では競りの前に実際に魚を開いて、鮮度や脂ののり、身質を確かめています。

──今後の取り組みを教えてください
竹田 漁獲量が減るなか、原料調達は年々難しくなっています。自社船で水揚げした魚を、顔の見える関係で計画的に生産することで、漁から加工までの管理精度を高めながら〝海とともに続くものづくり〟を積み重ねていきたいと考えています。
Table Vol.522(2026年2月)

