安全でおいしい食べ物を求めて入ったコープ自然派ですが、加入してから出会った先輩方や友だちに環境問題についてもたくさんのことを教わりました。

 例えば、合成洗剤より環境に優しい、石けんを使った洗濯や食器洗いのコツや、重曹・クエン酸などを使用したナチュラルなお掃除の方法。最初は戸惑うこともあったけど、手荒れから解放された上、家の中にあった多種多様な洗剤が不要になり、とってもスッキリ。今では環境のために頑張っているなんて意識なく、ただただ自分が気持ちいいから続けています。

 でもズボラな性格が災いして実践できないことも多々あって。電磁波の危険について教えてもらったけど、携帯電話やスマホの便利さを手放すことはできないし、使い捨てナプキンは体にも環境にも悪いと聞きながらも、洗濯が煩わしそうな布ナプキンにはどうしても手が出ません。

 逆に、得意分野はキッチン周りのゴミ減量。安心安全な野菜だからこそ、実以外の部分も余さず活用する方法を考えたい。国産材料で手間ひまかけて大切に醸された味醂や醤油、貴重な国産サトウキビから作られた洗糖で味付けした煮物の汁は、捨てずに清潔に濾して別の料理に利用したい。家庭からの食品ロスはもってのほか。日本はもちろん、いろんな国の常備菜や保存食の知恵を学び、ごみを少しでも減らしたい。そんなモチベーションでいるのですが、どうしてもチャレンジできずにいたのが生ごみコンポストでした。臭いが出たり虫がわいたら…と思っただけで、もう無理!自己優先ヘナチョコなんちゃってエコロジストの私にはとてもとても敷居が高い。

 ところが、6月のとある日曜日、朝食後に家族でコーヒーをたっぷりいただき、ペーパーフィルターに残った山盛りのコーヒーかすを捨てる時に、これ水はけ良さそうだし、ガーデニングに使えるのでは?と閃いた。早速そのまま肥料代わりに庭の土に撒こうかと思ったが、念のためインターネットで調べてみたら、なんとビックリ!大手コーヒーメーカーやチェーンカフェがすでに実験していて、論文まで出しているのだ。家庭で試した人のブログなどもあり、結論から言うと、そのままでは植物の成長を阻害する成分があるため、堆肥化しないといけないらしい。方法もいろいろな人が書いてネットにアップしてあったから、さっそくチャレンジすることにした。準備は簡単。段ボール箱にビニール袋を敷き込み、完熟たい肥を入れるだけ。そこにコーヒーかすを加えて毎日混ぜればいいのです。(続く)

料理研究家 うの まきこ
日本の伝統食を考える会会員。食品メーカーでアイスクリームなどの新製品開発等に従事したのち、料理研究家古川年巳氏に師事。わかりやすいレシピと、野菜をたっぷり使ったヘルシーで簡単な料理に定評がある。アトピーっ子のための簡単な除去食メニューも得意。コープ自然派奈良前理事長。

Table Vol.376(2018年10月)