第10回生産者消費者討論会「私たちのみどり戦略実現への行動~みんなで耕そう!」の午後は4つの分科会に分かれ、それぞれの課題について話し合いました。

分科会A 地域資源の地域循環・堆肥
良い堆肥がないと良い作物はつくれません。堆肥づくりや緑肥の使い方など新規就農者の課題にベテラン農家が答え、「アドバイスがもらえてよかった」と若手生産者から感謝の声がありました。資材の価格が高騰していますが、「地域で仕組みをつくれば持続可能になる」「堆肥づくりに対して国ももっと援助する必要がある」との意見も出ました。
分科会B 農薬・ネオニコ排除
近年の気候変動の影響でネオニコ削減が難しくなってきています。特に果物では害虫の被害が増え、木が枯れてしまうリスクもあります。解決策はないものの、リスクを生産者だけが背負うことのないよう、現状や生産者の努力をこれまで以上に組合員に伝え、「安全性をとるのか見た目をとるのか」などの理解を深める必要があります。
分科会C オーガニック給食
各地で給食に取り組みむ議員が4名参加し、学校給食を変えていくために必要な行政へのアプローチ方法についてアドバイスがありました。また、小松島市や四万十市などのオーガニック給食実現へ道のりや、生産者による給食納入例など、様々な立場から事例が話されました。
分科会D 消費者の農業への関わり方
組合員の「私たちに何かできることはないですか?」という声から始まった分科会では、「異常気象で旬も違ってきているので、その時にあるものを消費してほしい」「野菜セットの企画は助かっていて廃棄が減っている」「規格外で納入できないのはつらい」という声とともに、「産地に来てくれるとうれしい」「理念に共感してもらい、取引ではなく取組みをしたい」という声も。組合員からは「生産者が背負うリスクをシェアできる仕組みづくりを」「顔が見える関係をさらに一歩踏みこんでつながりを強めたい」などの意見がありました。
Table Vol.512(2025年4月)