2024年10月11日、コープ自然派奈良(理事会)では、天使の森の奥田奈津紀さんを招いてスキンケア学習会を開催。紫外線や乾燥にも負けない肌のお手入れ方法を聞きました。
無添加化粧品を紹介して30年
天使の森は、こだわりコスメのセレクトショップ。安全性と適正価格の2本柱で商品をセレクトして紹介しています。天使の森とコープ自然派のつきあいは30年以上。最初に紹介したのは、「ハイム化粧品」の商品でした。ハイム化粧品は、業界に先駆けて全成分表示をするなど、早くから安全性と適正価格を両立した稀有なメーカーです。その後、「アーダ・ブレーン」「ジャパンビューティプロダクツ」など信頼できるメーカーの商品をラインナップに加え、現在コープ自然派の組合員には「天使の森」と「クルード」という2種類のカタログで紹介しています。天使の森で扱う商品は、パラベン、合成香料、タール系色素、紫外線吸収剤を使っていないものを選んでいるとのこと。「無添加化粧品といっても、〝何が〟無添加なのかが大事です」と奥田さんは話します。
お肌の天敵 紫外線
肌の老化の7~8割は光老化といわれています。「日焼け止めは夏だけでなく、ぜひオールシーズン塗ってください」と奥田さん。日焼け止めの成分には大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。「紫外線吸収剤」は、伸びも良く使い心地がよいのが魅力ですが、肌にとって刺激になりやすかったり、内分泌かく乱作用が指摘されている成分もあり、天使の森では取り扱っていません。「紫外線散乱剤」は安全性が高いですが、伸びが悪かったり白く浮くなど使用感があまりよくない場合があります。
奥田さんオススメの日焼け止めは「アーダ・ブレーンTAEKOサンスクリーン」。紫外線吸収剤不使用でも紫外線防止効果が高く、また白くならず伸びも良いので使い心地が抜群なのが特徴です。さらにシリコンを使っておらず、石けんで落とすことができるのもポイント。子どもも安心して使うことができます。
摩擦を避ける
もうひとつ気をつけたいのが、摩擦。「お肌は摩擦によってダメージを受けやすいので、クレンジングと洗顔はすっごく大事です」と奥田さん。クレンジングのポイントは、手をきれいに洗うことと、クレンジング剤を多めに使うことの2点です。きれいな手にクレンジング剤をとり、頬や目元など脂分の少ない場所からのせていきます。Tゾーンは脂分が多く乳化しやすいので最後に。優しくクルクルとなじませ、ふっと手の感触が軽く感じたら化粧が肌から浮いた証拠。そのタイミングでぬるま湯で洗い流します。
洗顔は、しっかり泡立てた洗顔フォームを顔に乗せるだけ。決してこすらず、すすぎのぬるま湯も顔に当てるだけ。「もうすすげたかな」と思ってからさらに5回ぐらいすすいで、タオルで水気をとります。タオルも触れるくらいのあて具合でそっと押しあててください。
しっかり保湿
クレンジングと洗顔できれいになったら、必要に応じて美容液、化粧水、クリームの順につけていきます。「美容液は、新しい成分が配合されたものが次々と登場しています。個人的には、しみにはプラセンタ、小じわにはEGFがオススメですが、どれに効果を感じるかは個人差が大きいです。ご自身の肌に合うものが見つかるまで諦めずに試してみてください」と奥田さん。化粧水はとにかくたっぷりと。昔、パンパンと肌に叩きこむようにつける方法が流行したことがありましたが、叩くと肌が熱をもち、メラニンが生成されてしみにつながるので、決して叩かずそっとつけてください。
がんばらない日もあっていい
「朝が忙しければ夜だけでも。毎日が難しければ週末だけでも。こんな仕事をしている私ですら、お手入れをサボる日もあります。がんばったお肌にご褒美をあげるような気持ちで続けてみてくださいね」茶目っ気たっぷりに話す奥田さんから、知識とともに元気ももらいました。
Table Vol.509(2025年1月)