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くらしと社会

子どもとつくる防災クッキング

2024年8月27日、コープ自然派しこく(えひめ・なちゅらるまま)は、子どもとつくる防災クッキングイベントを開催。南海トラフ地震の臨時情報が出された直後でもあり、参加者の真剣な面持ちに関心の高さがうかがえました。

調理のポイントは「節水」

 防災クッキングのポイントはなんといっても「節水」。ひとり分ずつポリ袋に分けて調理することで、洗い物に使う水を節約します。今回のメニューは、湯せんで調理するご飯とカレーです。湯せんするだけの調理は子どもでも簡単にできるのもポイント。ポリ袋ごとチラシで作った器に盛っていただきます。今回はさらに、湯せん調理している時間を利用して、ノンカップ麺に水を入れるだけの「水戻しラーメン」もつくりました。こちらは火も使わないので小さな子どもでもつくれます。想像以上においしく、暑い夏にはオススメの1品です。乾麺を水で調理する際、ノンフライ麺はお腹をこわしてしまうので油揚げ麺を選んでください。記載されている分量より少なめの水を入れ、時々かき混ぜながら10〜20分待つだけでOK。袋のまま食べれば洗い物も出ません。参加者からは、どのメニューも簡単でおいしかったという感想がありました。

日常と非日常をつなげる

 このような調理は、キャンプの機会などを利用して実践を積んでおくことも大切です。あらかじめ経験しておくことで、いざというときに慌てたり失敗したりすることなく対応できます。また、普段から賞味期限の長いものを意識して購入し、日常的に使いながら備蓄(ローリングストック)しておけば味に慣れておくことができるので、いざというときのストレスを減らせます。ようかん、果物が入ったゼリー、固形の黒糖、飴など甘いものを用意しておくと、張り詰めた気持ちが少しほっとする時間をつくれるかもしれません。

 いつ私たちの身に降りかかるかわからない災害。安心して食べられるものがあることは、心の安定と非常時を乗り切る気力にもつながります。南海トラフ巨大地震では「1週間分以上」の備蓄が望ましいといわれています。防災対策には、「十分」や「絶対大丈夫」というものはありませんが、災害リスクを認識し、できるだけ被害を少なくすることが重要です。この機会に家族で防災について話し合い、「防災クッキング」を練習してみてはいかがでしょうか。

レシピ01.ご飯

■用意するもの
・ポリ袋(高密度ポリエチレンで触るとカサカサ音がするもの)
・鍋 ・平皿 (鍋に入る大きさの耐熱皿)
・米 ・水
■つくり方
①ポリ袋に洗って水を切った米、または無洗米を入れる
②分量の水※を入れて、袋の空気を抜いて上の位置で口をしっかり縛り、30分間 水に浸す
③鍋に平皿をひき、水を鍋の半分くらいまで入れて火にかける
④沸騰したらポリ袋に入った米を鍋に入れ、弱火にして30分間湯せんする(鍋に直接ポリ袋が接触しないように注意する)
⑤鍋からポリ袋を取り出し、袋のまま10分間蒸らす
⑥袋の縛り口をハサミで切り、袋のまま器に盛り付ける
※水の分量は以下を参考にしてください。(米1合=180ccあたり)
 ・洗ってザルで水をきった米の場合、水180~200cc
 ・袋のまま洗って水をきった米の場合は30 ccほど減らす
 ・無洗米の場合、水230cc


レシピ02.ツナ缶カレー(2人分)

■用意するもの
・ツナ缶: 1~ 2缶
・カレールウ(フレークタイプ): 大さじ4
・ 冷凍ミックスベジタブル(または薄切り野菜): 大さじ2
・ケチャップ:大さじ2
・水:120~150cc
■つくり方
①ポリ袋を2枚重ねにして、材料をすべて入れる
②袋の上からツナとルウを手でほぐし入れ、空気を抜いて口を縛る
③ご飯と同じ鍋に入れて、弱火で30分間湯せんする
④袋の縛り口をハサミで切り、袋のまま器に盛り付ける
☆アレンジレシピ☆
ツナ缶の代わりに、サバ、イワシ、サンマ、ウインナーもおすすめ。同じレシピで、デミグラス風フレークを使えばハヤシライスも作れます。

Table Vol.507(2024年11月)

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